【小さな会社こそブランド構築を】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569704611
本日の一冊は、小さな会社のブランド戦略を手掛ける著者が、世界各地の小さなブランド企業を取り上げながら、ブランド構築のノウハウを論じた一冊。
ブランド企業となるためのミッション作りや一位作り、行動の一貫性、経営者の哲学など、あらゆる点に触れており、参考になります。
なかでも注目は、取り上げられている小さな優良企業の事例でしょう。
中目黒にある個性派書店「ユトレヒト」、南青山にある離婚専門の法律事務所「離婚ファーム」、世界のVIPが行列を作るイタリア・コルモンスの生ハム屋、世界中のスポーツ競技で使われるネットを作る「ラ・レーテ」…。
さまざまな企業の事業内容と取り組み、こだわりなどが紹介されており、まさに「ブランドとは生き方」なのだと実感させてくれる内容です。
どんなに流行っても、地元を大切にし、むやみに都市に進出しない。
大企業からオファーを受けても、質を守るために生産規模を維持する。
金銭欲に振り回されていてはブランドは作れない、ということがよくわかります。
では、どうやって自分の「使命」に目覚め、それを全社員に伝えていくか。本書後半には、それについても書かれています。
軽いタッチの読み物ではありますが、中小企業の経営者にブランド作りの要諦を伝えてくれる、良質な一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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小さな会社も、はじめから「さあ、ブランドをつくろう!」と取り組む方が、ビジネスはうまくいく
「ブランドづくり」は、「ファンづくり」
経営とは、見方を変えれば、「経営資源を集める」ということでもあります
会社や経営者、そこで働くスタッフに「使命感があるか否か」が、最終的には「引力の有無」に関わってきます
「生き方」を考えるときは、「働き方」も一緒に考えなくては、本当の意味で幸せにはなれません
今は、カレーうどんを食べに、カレーうどんの専門店に行くような、ピンポイントの時代です。情報であふれかえる現代社会だからこそ、逆にモノやサービスを提供する私たちは、「何を売っているのか」「何が得意なのか」などを、シンプルに、わかりやすく発信することが求められています
「売り上げ」ではなく「利益」の時代
ロゴや印刷物は1カ月で変えることができますが、会社のレベルは1カ月では、さほど変えることができない
”値づけ”もまた、会社が発する重要なメッセージ
誰でも”専門家宣言”をしたら、その日から専門家
むやみに拡大しない勇気を持ち、多くの経営者なら、思わずのってしまうような話にも、徹底したルールを自分の中につくり、「自分サイズ」を見失うことはありません
ポイントは、「自分の人生について考える時間を取ること」です。生き方と働き方が一致している人は、その時間をしっかり自分のために取ってあります
まずは自分が定めた小さな世界で一番になる
新しいカテゴリーをつくれば、会社は、より早く覚えてもらえます
「Fake it till you make it.(なりたい自分の姿があるのなら、すでになったつもりで行動しなさい)」
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『小さな会社のブランド戦略』PHP研究所 村尾隆介・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569704611
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◆目次◆
はじめに
プロローグ
1章 今こそ、小さな会社もブランドを目指すとき
2章 「小さなブランド」と呼ばれる会社たち
3章 「生き方」と「働き方」が一致している人の発想
4章 小さな会社をブランドに導くイメージトレーニング
5章 社長がブランドであること
6章 スタッフがブランドであること
7章 スモールビジネスが、かっこいい
おわりに
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