2009年1月18日

『どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!』 吉井亮介・著

【11のスキル?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844370553

本日の一冊は、世界的に有名な研修会社、ウィルソン・ラーニングを経て、神田昌典さん率いる株式会社アルマックで最高マーケティング責任者として活躍、現在は独立してビジネスマンに成長とビジネスの理論を指導している著者が、どんな会社でも通用する11個の「ポータブル・スキル」を論じた一冊。

ポータブルスキルというのは、具体的には、勉強力、行動力、自己投資力、時間投資力、やる気キープ力、気配り力、発想力、文章・コピー力、問題解決力、自分ブランド力、成長力の計11個。

本書では、それぞれのスキルを身につけるために今からどんなことをするべきかを論じています。

速読のコツから自分発見の技術、やる気アップの秘訣、アイデア発想法まで、じつに幅広いテーマを論じていますが、正直、前半は自己啓発書としてはありふれた内容。

ただ、さすが神田昌典さんから直接学んだ著者だけあって、後半の「発想力」「文章・コピー力」のあたりは読み応えがあります。

どうやったら相手が注目する提案ができるか。どんなシナリオ構成で買わせるかなど、実際のビジネス例を挙げての説明は説得力があります。

仕事の基本動作をマスターし、そろそろ次のステップに進みたい、というビジネスマンにおすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人事の人が重視することは、まずは「能力があるかどうか」ですよね。せっかく採用するのだから優秀な人(実績があり、伝える技術が高いこと)が欲しいと思うのは普通です。でも、それだけじゃないんです。同時に、「自社の風土に合うかどうか」そして「立ち上がりが早いかどうか」が評価軸に入ってきます

しつこい努力は、才能を超えて技術・周囲の評価を大きく変える力がある

「最高の3冊は何ですか?」こう尋ねると、3冊も推薦する本を準備している人はいませんから、2冊目、3冊目は少し考え思い出しながら、掘り出し物のおススメ本を教えてくれます

◆速く読むための3つのポイント
「基礎知識」「目的意識」「全部読まないことへの慣れ」

知識は「現実の見方を変えるもの」

人のことなんて気にする必要はないし、世の中にはその成功者のことを気にしていない人がたくさんいるのに、なぜか自分は気になって文句を言いたくなる、とする。そこには、自分にとって何か大事なメッセージが含まれている可能性がある

行動力を生み出すには、行動するしかない

今後自己投資は、ビジネスマナーのように最低限のビジネススキルになる

優秀なビジネスパーソンほどマネージャーをやり過ごす

仕事に慣れてきて6割程度の力で無理なくできるようになったから。学ぶことがないから。これが、仕事に対する倦怠感、つまらなさの正体です。ではどうやって、このつまらなさを乗り切るか? 答えはシンプル。仕事の中で「自分のため」に新しいことにチャレンジしてみるんです

◆伝える技術の簡単公式
説得力=「言いたいこと・意見」+証拠A+証拠B

「問いの共有」を話の最初に行います。具体的には、お客さんに疑問を投げかけ、あなたが伝えようとする「答え」に興味を持ってもらうんです。ビジネスの場合、提案の最初に「今日は、貴社の売上げを15%増やす方法をご紹介します」とメリットを断言します

人間性がブランドをつくる

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『どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!』クロスメディア・パブリッシング 吉井亮介・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844370553
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◆目次◆

はじめに
1.勉強力
2.行動力
3.自己投資力
4.時間投資力
5.やる気キープ力
6.気配り力
7.発想力
8.文章・コピー力
9.問題解決力
10.自分ブランド力
11.成長力
おわりに

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