2008年4月20日

『渡邉美樹のシゴト進化論』渡邉美樹・著

【前向きに仕事したい人に】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482224654X

本日の一冊は、ワタミの創業社長、渡邉美樹さんが「日経ビジネスアソシエ」に連載していた記事をまとめ、加筆修正した一冊。

古今東西の偉人たちも説いているように、お金や成功はあくまで結果論。その原因は、他人の幸せのために貢献できるかどうかにかかっています。

こういった考え方をベースに本書では、読者が「自分」という枠を乗り越え、他人の幸せを考えて働くことの大切さ、そしてそれを実行に移すための考え方を説いています。

考え方の中心にあるのは、他人に関心や思いやりを持って仕事する、ということ。

上司は部下にどんな叱り方をすればいいのか、経営者は株主に対し、どのように接すればいいのか、サービスのあり方をどのように変革させていくべきか。有用なヒントが書かれています。

「夢を持てない人は今まで何も考えずに生きてきた無責任な人」といった発言が載っていたり、単行本化されているのに「アソシエ読者の皆さん」と書かれていたり、ちょっと配慮が足りないと思われる部分もありますが、内容は興味深く読むことができます。

仕事がうまくいく考え方をインストールするために、読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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成功したければ、自分ではなく、まず周囲を見渡してください。他
人に関心を持ってください。他人に思いやりを持ってください。そ
うすれば、あなたが何をやればいいかが見つかります。あなたがど
うすればいいかがわかってきます

良い叱り方とは、どういうものでしょうか。それは、相手のために
叱ることと、大義名分のために叱ることです。言い換えれば、自分
を外に置いた叱り方と言えます。これならば、必ず相手に通じます

人間関係はテクニックじゃありません。大切なのはその人が持って
いる愛情の量です。愛情が薄い人は何をやってもダメです

リーダーの条件は人を好きになること

上司が育てようとしなくても、部下は勝手に育つのです。上司がや
らなければならないのは、環境を整え、いいタイミングで部下にチ
ャンスを与えることです

自分たちだけがいい思いをして、会社なんかどうなってもいいとい
う奴は株主なんかじゃない

悪い時は悪いと正直に言い続けてきたので、逆に、いい時はいいと
言えば、マーケットも信じて受け入れてくれる

株価を気にするとウソを言いたくなる

仕事も本物志向でなければ絶対に通用しません。給料が高かろうが
安かろうが、自分の調子が良かろうが悪かろうが、仕事で手を抜く
ことは万死に値します

勝利の方程式は、奇策を打つのではなく、当たり前のことをしっか
りやることなんです

私が新しいことへチャレンジする際の基準は3つあります。まず1
つ目は自分がワクワクするかどうか。2つ目が自分以外の人の喜ぶ
顔が見えるかどうか。そして3つ目が野心を持てるかどうかです

怒りと愛情を仕事の原点にすれば、自然といいアイデアが生まれる

社会に貢献するという意識を持ちすぎると、してあげているんだと
いう姿勢が出てしまい、ともすると傲慢になります

どんな仕事でも体が資本であることを忘れないでください

物事の判断を間違える時は、「損か得か」が絡んでいることが多い。
「善か悪か」で考えなければいけないのに、経営不振の時に限って
「損得」勘定が優先してしまう。これは人間の弱さです

今までの貸し借りや恩義の有無ではなく、その人の言っていること
が正しいから、会社のためになるからというスタンスで物事を判断
し、行動することが大事です

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『渡邉美樹のシゴト進化論』渡邉美樹・著

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◆目次◆

まえがき あなたの仕事を進化させよう
ビジネスから仕事を学ぶ
社会起業から仕事を学ぶ
ニュースから仕事を学ぶ

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