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本日の一冊は、プロジェクトマネジメントの第一人者である著者が、「人生をプロジェクトマネジメントする」という視点でまとめた、一風変わった自己啓発書です。
現場でさまざまなプロジェクトの成功・失敗を見続けてきた著者が、人生目標を成功に導くための要諦を解説し、読者の目標設定を徹底的にサポートしています。
ハードカバーの取っつきにくそうな装丁ではありますが、意外に中身は読みやすく、イメージ写真やイラスト、古今東西の名言なども散りばめられています。
印象的だったのは、「ビジョンを”過去形”であらわす」というもの。
著者は、そのための手段として墓碑銘、追悼文、元日の遺書を勧めていますが、これらは試してみる価値ありだと思います。
やはり目標を明確に意識するためには、逆算すること。いつかこの世を去るときまでにやるべきことを意識する、良いきっかけとなるに違いありません。
よく「一年の計は元旦にあり」と言いますが、せっかくなので、この本で、一年に限らず人生目標そのものを考えてみてはいかがでしょうか。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「まじめ」という形容詞が意味するのは、自分以外の人が設定した
規範や方向性に対して忠実に反応していることだけ――ということ
が多いのではないのか。しかも、自分の本当の意思を押さえ込んだ
形で。できることなら、「まじめ」を克服し、自分の頭で考え、自
分で決め、リスクを引き受けて実行することに優先権を与えたほう
がよいのではないだろうか
「われわれは短い人生を受けているのではなく、われわれがそれを
短くしているのである。われわれは人生に不足しているのではなく
濫費しているのである」(セネカ『人生の短さについて』)
目標がなければ失敗はない。成功失敗の判断基準がはなから存在し
ないからである。その結果、たとえ惨憺たる結果に終わったプロジ
ェクトについても「何がいけなかったか」を振り返って考えること
をしない
プロジェクトがうまくいく場合には、「発足と目標の明確化」「計
画」「実行とコントロール」「まとめ」という四つの段階をたどる
失敗が成功のもととなるためには、たどるべきサイクルがある。そ
れは自分が失敗したという事実を率直に認め→ほかの誰にも責任を
転嫁できないという情けなさの中でほぞをかむ体験をし→失敗原因
を分析・究明し→失敗の「体験」を貴重な「経験」として結晶化さ
せる作業をすることである
視点を大きく変えて、ビジョンを”過去形”であらわすということ
を考えてみよう。このことは、自分のあり方や目指すものをつきつ
めて考える上で、大きな意味がある。ビジョンを”過去形”であら
わすには、自分の墓碑銘、自分の追悼文、元日の遺書の三つの形態がある
◆目標設定の「どスマート」の法則
Documented:文章化する
Specific:具体的に
Measurable:測定可能に
Aggressive+Achievable:高いレベルかつ達成可能な
Relevant:ビジョンに合致する
Time-Limited:期限が区切られている
自分の目標に期限を決めるというのは、いわゆる自分とのコミット
メントである(中略)そして、人間は、コミットメントを果たした
ときに、自分に対して自信を持つものである
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『死ぬまでに達成すべき25の目標』
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■目次■
序章 等身大のガイドライン
第1章 メメント・モリ
第2章 プロジェクト・マネジメントの手法を応用する
第3章 船長はあなた
第4章 自分の立ち位置
第5章 自分のビジョンを作る
第6章 ビジョンを”過去形”であらわす
第7章 「25の目標のすすめ」
第8章 複雑さを引きうける
第9章 私の「25の目標」――十人の具体例
第10章 実行する
おわりに
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