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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569659373
本日の一冊は、旧文部省、内閣官房副長官補室を経て、国家公務員を退職。人材コンサルタントを経て、日本初の公務員向け転職支援サイト「役人廃業.com」を立ち上げた著者が、公務員のセカンドキャリアを論じた一冊。
人員削減により、激務と化した公務員の仕事の実態と、昨今の公務員を取り巻く環境、雇用情勢の変化などについて論じた後、具体的な転職のアドバイス、テクニックなどを論じた、珍しい一冊です。
本書で述べられている内容は、いわゆる人材コンサルタントのノウハウであり、現在、公務員として働く方や、キャリアチェンジを考えている方には、有用な内容であると思われます。
求人広告の裏側や、転職業界のホンネなど、これから転職を考える人は知っておきたい常識が満載の一冊です。
実際に公務員から民間に転じた方々の体験談などもあるので、とくに公務員の方には、おすすめの一冊です。
土井はかつて転職雑誌の編集もしていましたが、転職には明らかにルールがあり、いつ何歳までに転職する、というのも戦略として決めておかなければならないことです。
今は転職する気がない人でも、今から読んで、将来に備えておくとよいのではないでしょうか。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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国民や社会のことを思って勤勉に、命を削るような激務に耐えてい
る公務員が相当数いることもまた事実だ。そして、最も安定した職
業と思われるはずの公務員を若くして辞めていく者も決して少なくない
平成十八年春、この年に実施された国家公務員採用I種試験(キャ
リア組の採用試験)の申込者数が過去最低となった。これまで同試
験の受験の中心的存在であった東大生が、近年、外資系金融やコン
サルティング業界、あるいは法科大学院などに流れ、公務員試験離
れを起こしている
国家公務員の自殺者は平成十五年度で一三四人もいる(中略)自殺
に至らなくても、うつ病に代表される精神疾患で公務従事に支障を
きたす例も少なくない
霞ヶ関の現場感覚からすると、ここ近年、国家公務員の現場配置人
数の削減は確実に進み、一人ひとりの作業負荷は増加している
人事院は平成十八年十月十三日に、分限処分の手続きと該当事例の
指針を示した「職員が分限事由に該当する可能性のある場合の対応
措置について」を各府省に通知した。そこでは、初歩的な業務ミス、
無断欠勤、周囲とのトラブルなどを繰り返すような職員に指導、研
修、配置転換などを実施し、それでも状況が変わらなければ警告書
を交付し、本人に弁明の機会も与え、なお改善しなければ分限処分
を行うという指針が示されている
公務員を辞めて裸一貫になったら、何が残るのだろう。おそらく、
その人の本当の人間力だろう。それさえ持っていれば、地位や権力
から離れても、人は集まってくるはずだ
社会人経験五年程度以上の中途採用となると、採用する側はどうし
ても即戦力性を求めてくる。それゆえ、人材紹介会社経由での応募
はかえって選考が不利になるケースもあるので注意が必要だ
職務経歴書で最低限アピールしておかなければいけないことは何か。
それは、民間の人間が公務員に対して心の奥底で抱いているであろ
う不安、つまり「横柄ではないか?」「コミュニケーション能力に
劣るのでは?」などを打ち消すための記述である
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『公務員、辞めたらどうする?』
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■目次■
まえがき
第一章 公務員社会の現状はどうなっているのか
第二章 私の「役人廃業」体験
第三章 それぞれの「役人廃業」
第四章 公務員からの転身術――民間企業転職編
第五章 公務員からの転身術――起業編
第六章 公務員の転職をめぐる重点問題
第七章 「役人廃業」であなたは変わる、社会も変わる
あとがき
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