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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/430924405X
本日の一冊は、株式会社武蔵野の代表取締役社長、小山昇さんによる注目の新刊です。
ご存知の方も多いと思いますが、この武蔵野は、2000年度の日本経営品質賞を受賞後、2001年度の経済産業大臣賞や「IT経営百選」の2004年度最優秀賞など、あらゆる賞を総ナメにしている優良企業。
今回は、経営者の仕事の根幹をなす「決定」について、小山社長がその持論を述べています。
本書によると、経営においては、よく考えることよりも、迅速に決定することの方が大切。そもそも、最終的な決定、とくに損をする決定は社長じゃなければできないから、決めないことには組織の行動が滞ってしまうのです。
以前、松井証券の松井道夫氏が、「経営においては引き算の決定がもっとも大切」といった主旨のことをお話していましたが、まさに本書が説いているのは、そういったことです。
経営者の仕事は数あれど、決定ほど重要なものは存在しない。
本書は、そのことに気づかせてくれると同時に、著者が実際に行っている具体的「決定」の数々から、多くを学ばせてくれます。
経営をしていると、いろいろと迷うことがありますが、そんな気持ちになったときこそ紐解きたい、経営者のための心得書です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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会社で最終的な決定ができるのは社長ただ一人です。あなたとその
家族が、そして社員が幸福になるのも不幸になるのも、すべてあな
たの決定にかかっています
自社を「倒産しない会社」に育てていくためには、「これからこう
する」「自社はこうなる」と、様々な方針を経営計画書に明文化し、
目標をしっかり定めておくことが重要です
よく考えたからといって、正しくなる確率が上がるわけではありま
せん。素早い決定に越したことはないのです
叩き台がないと人間は考えられない
やりたいことを並べるのはだれにでもできます。それを絞り込むの
が社長の仕事なのです
方針を言葉にする上で大切なのは、数字をフルに使うことです(中
略)数字によって社長の本気を社員に実感させ、くり返しやってい
くと、「できない」「無理だ」と思っていたことも、やがてできる
ようになっていきます
わが社は労働分配率は高いけれども、毎年経常利益を伸ばし続けて
います。予定以上に利益が出そうになると先行投資や教育研修費を
多く使い、利益を圧縮するからです
「損」の決定は社長しかできない
どのような結果にするのかを決めてクレーム処理に行く人と、行っ
てからお客様と交渉して決めるのとでは、解決のスピードが違います
会社が赤字になったり強力なライバルが現れたりすると、人は「大
変」といいます。一方で大変とは、「大」きく心を「変」える好機なのです
大ざっぱで構わないからいち早く数字を把握して、次の対策を打つ
のが社長の仕事です
二番や三番では駄目です。それではしょせん自己満足で、社員は誇
りを持てない
会社で一番大切なのは、社長の意図が素早く実行される組織です。
ですから私は、私の方針に従わない社員はためらわずポジションを
外します
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『「決定」で儲かる会社をつくりなさい』
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■目次■
第一章 会社の将来は現在の「決定」で決まる
第二章 経営のありようを「決定」して利益を出す
第三章 人材への対応を「決定」してモチベーションにつなげる
第四章 組織のあり方を「決定」し、強い会社をつくる
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