http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806125261
本日の一冊は、かつてBBM大賞を受賞した、『CD‐ROM付 目標を
突破する 実践プロジェクトマネジメント』の著者が、プロジェクト
を成功に導く考え方を、わかりやすく説いた一冊。
※参考:『CD‐ROM付 目標を突破する 実践プロジェクトマネジメント』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806123315
今回は、プロジェクトを進める上で絶対に無視できない「サバ」の
読み方・使い方、そして健全な意味でのサバ取りの方法を解説して
おり、前回同様、じつに参考になります。
とくに、プロジェクトマネジメントと仕事のやりがい、人材育成を
一体のものとして考えている点は、著者の真骨頂と言えるでしょう。
なぜ納期が守れないのか、予算が膨れ上がるのか、現場が殺伐とし
た雰囲気になってしまうのか…。
あらゆる現場の問題点が、シンプルな言葉で明らかにされています。
プロジェクトマネジャーはもちろん、経営者にもぜひ読んで欲しい
一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆プロジェクトが成功しない問題点
・プロジェクトをなぜやるのか目標がはっきりしない
・「手段」がプロジェクトの「目的」となってしまっている
・プロジェクトの最中に他の部署の協力が得られずチームワークができない
プロジェクトマネジャーに余裕がなければ万が一のときに現場を助けられない
◆サバを取ると人間の行動は好ましくなる
・厳しい納期を要求することで、部下は自己流のやり方では間に合
わないと自覚している
・厳しい納期でやり切るために部下はやり方をほかの人から学ぶようになる
辣腕マネジャーは厳しい納期を部下に要求する。これにより、部下
からの「早め早めの報・連・相」という望ましい行動を引き出し、
「先手管理」を行っているのだ
サバを隠すから、個人プレーとなりチームワークが阻害される。逆
にサバをバッファとして見せれば、チームワークの源泉となり、こ
れをどんどん広い範囲で公開することで、さらに多くの人の助けが
得られチームワークができる
なるべく長く市場や環境の変化をつぶさに観察しておいて、不確定
要素をなるべく減らしておく。そして、やるとなったらなるべく短
い期間でプロジェクトを完了させる。これが「プロジェクトの不確
実性を小さくするための王道」だ
「あと何日」でやっているとおもしろいことに気づく。納期を守る
ためにこれから何をすべきか未来系でみんなが議論するようになる
プロジェクトという性質上、不確実性は逃れられないが、リスクを
予測することはできる。その良い方法が、「あと何日」と報告して
もらったあとで、「問題あるとしたら何がある?」と質問することだ
成功基準に魂のこもった言葉を入れる
例)「Aさんに『ぜひ、御社の商品を扱わせてください』と言わせる」
高い目標が設定されていると、高い志に共感した外部の第一人者の
支援を得られる
クリティカルチェーンを導入するとそれと意識していなくても自然
に「人」の育成をしていくことになる
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『マネジメント改革の工程表』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806125261
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■目次■
1.経営とプロジェクト
2.経営改革をジャマするもの
3.サバの読み方・使い方
4.目標を共有する
5.改革の工程表をつくる
6.ゆとりのマネジメント改革
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