2006年10月1日

『キャラ立ちの技術』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447873321X

本日の一冊は、企業のCI(コーポレイト・アイデンティティ)や
CC(コーポレイト・コミュニケーション)を専門とする著者が、
どうすれば自分ブランドを作れるかを論じた一冊。

キャラクターが立つとどんなメリットがあるのか、に始まり、何を
売りにするべきか、売れている人に共通する点は何なのか、身近な
例を紐解きながら解説しています。

イチローやキムタク、エビちゃん、矢沢永吉など、登場する人物の
ほとんどがスポーツ・芸能系であるというのがやや気になりますが、
それでも書かれている原則は、ビジネスでも共通のものです。

ブランド人になるためにどんな点に注意すればいいか、自分を演出
する際のポイントは何か、基本をしっかり押さえているので、参考
になると思います。

自分や会社のブランド化に興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

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■ 本日の赤ペンチェック
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コンセプトなど抽象的なもの、実体がなく理解しにくいものを説明
するときには、説明する人のブランドが重要

自分ブランドがあると、自分のことを知っている誰かの口から、自
分のことを伝えてもらいやすくなる

一定の自分ブランドを保持できているということは、自分ブランド
にしたがって自分自身で選択ができているということ

どんなに自分が好きなところであっても、周りから必要とされてい
なければ、あなたの売りにはなりません。本質的な価値がどうであ
るかとは別に、売りは周りとの関係で決めていくものです

ネガティブだと自分で思っているところは、それを売りにしてしま
えばいい

芸人も、企業も原則は同じ。同じセリフ、同じメッセージを飽きる
ことなく繰り返すことで、それが人々の頭やハートに刷り込まれて
いきます

自分自身をじっくり覗いてみるのと同じくらい重要なのが、自分を
客観的に見つめるという作業

◆自分の売りを演出する方法
1.曖昧さをなくし、はっきりさせる
2.目印をつくる
3.一貫性をもたせる
4.強調する
5.意外性をもたせる

最後に覚悟しなくてはいけないのは、演出されたキャラが、すべて
の人に受け入れられるとは限らない、という現実です。つまり、際
立っているものには人の好みがはっきりと表れ、好き嫌いが分かれ
ることが多く、熱狂的に支持する人もいれば、反発する人もいる

自分で自分のことを言っている情報より、利害関係のなさそうな人
の客観的な情報のほうが、信頼を得やすい

あなたの周りで一目置かれている人を見ると、武勇伝をもつ人が多
いはずです

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『キャラ立ちの技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447873321X
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■目次■

第1章 「キャラ立ち」って何?―自分ブランドを考える
第2章 キャラのつくり方―売りを見つけてブランドにする
第3章 演出はキャラ立ちのカギ―見られ方を意識する
第4章 評判はキャラを強める―いい噂を広めてもらう
第5章 キャラをフレッシュに保つ―うまくテコ入れするコツ

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