http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489451222X
本日の一冊は、経営コンサルタント、ビジネス書作家として活躍中の小阪裕司さんが、自分に合ったビジネススタイルを確立することの大切さを説いた一冊です。
「商売」と「自己啓発」を融合した独特のテイストは、著者の専売特許ですが、本書ではまさにその特徴が際立っています。
安易にビジネスモデルを追うのではなく、ビジネススタイルと融合すること、ビジネススタイルを貫き、お金もきっちり儲けるために商人はどう考えればいいか、など、じつに示唆に富んだ内容です。
ビジネスのノウハウというよりは、商人としての心構えの部分が強調されているため、人によっては物足りないと感じるかもしれませんが、じつはここで説かれていることは、最終的には儲けるためのノウハウだったりします。
商売で大切なことは、誰(何)のために働くか、誰と付き合いたいか。そしてそれがじつは長期でお金を稼ぐための秘訣なのです。
仕事をしていて、「自分は何のためにやっているんだろう」と悩んだら、ぜひ手にとって欲しい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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人間の脳は、ときどき宝の山がゴミに見えたりする
本当は考えなければいけないのは、お酒の売り上げをつくるためには、「お酒をどう売るか」ではなくて、「お酒を買ってくれる人をどう動かすか」のはずです(中略)商品の方ではなくて、それを買う「人間」の方に焦点を当てて、どうすればこちらが思う行動をしてもらえるか、を考えないといけない
ビジネスとは常に「人がどう動くか」ということを軸に考えないと、本質からズレていってしまう
今のところMBAでは、「ビジネスは人の営みである」という視点からはビジネスを教えていない
同じ資本主義社会で同じようにビジネスをやってお金を稼ぐにしても”型”はたったひとつではない
ビジネスモデルはビジネススタイルの中にあるので、スタイルを考えないでモデルだけを考えてしまうと、自分が本来あるべきビジネススタイルにはないビジネスモデルを選んでしまう
◆著者が提唱する8つの習慣
1.満足主義でビジネスをする 2.無駄に見えることをする
3.テクニックは追わない 4.長期的視野でビジネスを見る
5.「カッコいい」か「カッコよくない」か、で考える 6.競争しない
7.十分に稼ぐ 8.マスターである
ビジネスの成功とはキャッシュをたくさん稼ぐことそのものではなく、「仕事を通じてよりよく生き、価値ある人生を刻むこと」。そしてその「価値」とは「自分ができることをすることで、それが誰かの役に立つ」ということ
◆重要なビジネスの4原則
1.絆を創る(お客さん、一緒に働いている人たち、売っているもの)
2.世界を売る(お客さんにより新しい世界を教える)
3.伝道する(市場は創造できる)
4.コミュニティを育む
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『自分らしく稼ぐ。』
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■目次■
第1章 ビジネスがこう見えていると、結局は損をする
第2章 成功って、ひとつではない
第3章 「ビジネススタイル」を考えないと、ビジネスを誤る
第4章 このスタイルで経営する人の八つの習慣
第5章 四つの原則が支えるビジネス
第6章 では、そこからキャッシュを生むためには?
終章 ある物語―「あられ」が継がれた日
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