http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478550182
本日の一冊は、口コミマーケティングを専門とするアメリカのコンサルティング会社、バズマーケティング社のCEO、マーク・ヒューズによる、注目の一冊です。
本書の定義によると、「バズ・マーケティングとは、あなたのブランドや会社について話題にすることが楽しく、魅力的で、報道価値のあることになるまで、消費者とマスコミの注意を引くこと」。
本書には、そのためのあらゆる方策と、それを実現したとんでもない事例が紹介されています。
内容の中心となるのは、口コミを成功させるための「6つの秘訣」。
それぞれに実行するための詳細なステップと、適切な事例が紹介されており、さすがは実績ある実務家が書いた本、といった印象です。
ここまで具体的に書き、自信に満ちあふれた本、というのはなかなかないのではないかと思います。
本書を読んで、久々にダイナミックなマーケティングを仕掛けてみたくなりました。それぐらい刺激的な本です。
マーケター、経営者はぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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バズ・マーケティング・モデルの唯一の目的は、あなたのブランドを彼らのブランドにすることだ。バズ・マーケティングの唯一の目的は、あなたのメッセージを説得力のある、魅力的な、報道価値のあるものにして、人に話したいと彼らに思わせること――そうやって、あなたの代わりにマーケティングをしてもらうわけだ
◆バズの6つのボタン
1.タブー 2.一風変わったこと 3.突飛なこと
4.おもしろおかしいこと 5.ずば抜けていること 6.秘密
ユーモアはたやすく生み出せるものではないが、それがうまくいったときには、すばらしい結果が得られる
秘密は通貨である。秘密を打ち明ける行為は、会話のきっかけになる
マスコミはクチコミ・マーケティングのふたつの重要な要素を有していることになる。注目と信用だ
マスコミでバズを創出すると、人々はそのバズの正体を知りたがる。フォードが<マスタング>を発表したとき、その新聞広告の広告接触(注目)率は、驚くなかれ、九五パーセントだった
◆頻繁に書かれるニュース記事トップ5
1.ダビデとゴリアテの物語(弱者が強者を倒す物語)
2.一風変わった、または突飛な話題
3.物議をかもす話題
4.有名人の話題
5.マスコミですでにホットな話題
あなたに必要なのは、私が呼ぶところのクラッター・フリーの媒体――ほかのどの広告とも競合せず、一〇〇パーセントのマインドシェアを獲得できる媒体――である
「誰もが独創性の潜在能力を計り知れないほど持っている。唯一の問題は、それを活用する勇気を奮い起こせないことだ」
(ペプシコの元CEO、ロジャー・エンリコ)
あなたは社員がわくわくして友だちに話したくなるような物語を与えなければならない(中略)バズを生み出し、顧客にあなたのブランドを語ってもらう作戦の実現は、まずあなたの社員にブランドを語ってもらうことから始まる
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『バズ・マーケティング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478550182
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■目次■
序章
第1章 マーケティングの再起を賭ける
第2章 地図に載った企業名――究極のバズ・マーケティング・モデル
第3章 【第一の秘訣】バズの六つのボタンを押す
第4章 【第二の秘訣】マスコミの注目を集める
第5章 【第三の秘訣】確実に注目を集める広告を打つ
第6章 【第四の秘訣】誰も成しえなかったことに挑戦する
第7章 【第五の秘訣】独創性を見出す
第8章 【第六の秘訣】製品をきちんと管理する
第9章 ミラー・ライト――時代に先んじた成功ブランド
第10章 アップルのマック・アタック――「1984コマーシャル」の成功秘話
第11章 クリアプレイ――法廷、物議、大衆の声
第12章 コーラ戦争――「ペプシ・チャレンジ」の真相
第13章 マスタングのバズ神話――独創性で一人勝ち
第14章 超人気番組『アメリカン・アイドル』――視聴者を巻き込んだバズの渦
第15章 ブリトニー・スピアーズ――緻密な計算による大ヒット・エンタテイナー
第16章 個人起業家のバズ戦略――グリーンフィールド氏の場合
終章
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