2005年10月2日

『3Dコピーライティング』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797332271

本日の一冊は、現在、作詞家およびコピーライターとして活躍中の著者が、誰でもできるコピーライティングメソッド「3Dコピーライティング」を解説した一冊です。

「3Dコピーライティング」は、言葉の「音」と「形」と「意味」の3つの要素を盛り込むことで、受け手の感情に対するインパクトをねらうコンセプト。

本書では、1.コピーライティング、2.ネーミング、3.作詞、という構成で、それぞれのテクニックを紹介しています。

有名なコピーやネーミング、詞の事例を挙げながら、創作の視点を解説しているので、具体的なイメージがわくのが特長です。

理論を学ぶというよりは、実践のためのヒント集と言えるでしょう。

あえて問題点を挙げるとすれば、サンプルがテレビCMに偏っている、という点ですが、そこを差し引けば、コピーやネーミングを学べる、いい教材だと思います。

これから書くスキルを高めようとする方に、おすすめの一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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あふれる情報にさらされている現代人。意味を連ねるだけのコピーでは、右から左、頭の中を素通りしていきます

伝えるというより、感動させる。ジャーナリスティックというより、クリエイティブ。正しいというより、新しい

まずは素材となる、言葉を吟味します。そして、Sound(音味)・Mean(意味)・Look(形味)の3要素をフル活用した立体的な言葉(3Dコピー)で仕上げることにより、相手に「伝える」だけでなく、相手を「動かす」ことができます

ネタの特徴を何かと同定、イコール(=)することで興味を持たせます

世に出回っている似たものの考え方のエキスを、取り出してみせる

誰もが感じることでありながら、誰もフレーズにしなかったものがお勧め

人間は夢を持ちつつ、現実に振り回されてなかなか抜け出せないものです。言葉の上だけでも変身してみたい願望が誰にもあります

人類共通の遺産とも言える金言を、キャッチコピーに使わない手はありません

物心ついた時から何かを買ったり売ったりして鍛えられてきた、我々の値ごろ感に魅力的に映る数字をピックアップしましょう

ネタにまつわる知られざる事実を打ち出すことにより印象を深めます

意外な人物とネタのカップリングが印象を深めます。有名人の無名な話、無名人の有名な話など、ひと工夫加えればなおグッド!

ひらがなにすることで「やわらかさ」が、カタカナにすることで「ユニークさ」が、漢字にすることで「深読み」と「膨らみ」が生まれます

正反対のキーワードを並べることで、あっと言わせるテクニック

同じような音、響きを重ねて畳みかける言葉がグッド・ネーミングになることがよくあります

見たままから入るネーミングは、商品や企業のルックスを強調し、パッケージによる広告、情報発信のパワーをアップさせます

ひとになぞらえることで、キーワードに親しみを持たせます
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『3Dコピーライティング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797332271
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■目次■
第1章 3Dコピーの5W1H
第2章 3Dコピーライティング
第3章 3Dタイトル・ネーミング
第4章 3D作詞・ポエトリー
第5章 ワークショップ・コメント
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