2005年10月10日

『渋井真帆の日経新聞読みこなし隊』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532351693

本日の一冊は、主に女性に対して、お金やキャリアのアドバイスをしているカリスマ著者、渋井真帆さんによる、待望の新刊です。

月に一回、日経本社で行われ、毎回満員御礼となっている人気セミナーの内容を、本にまとめたものです。

内容は、タイトル通り、最近の日経新聞のなかから、主だった記事をピックアップし、その読み方を紹介する、というもの。

ニュースを読む際の視点や枠組み、そして著者の洞察が生きた個別のニュース解説が、最大の読みどころです。

最近忙しくて新聞が読めていない、という方にとっても、キャッチアップする意味で、意義のある一冊だと思います。

ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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資本主義社会というジャングルの中で満足いく結果を手にするためには、「断片的な情報を関連付けて考える」という思考プロセスが欠かせません

日経新聞は「経済」というフィルターを通して記事が作成されている

人間の欲望の連鎖、つまり人間の欲望ドラマこそが、経済というものの本質

◆日経新聞を読む際の5つの視点
1.経済欲望ドラマにはどんな登場人物たちが存在しているのか
2.彼らはどんな相関関係を持ち、どんな過去や背景を持っているのか
3.それによってどんな欲望や利害を持っているのか
4.その欲望や利害を達成するためにどんな行動に出ているのか
5.その欲望や利害を達成するためにどんな行動に出るつもりなのか

「タテ読み」では読みこなせない日経新聞を読みこなすための読み方は、ズバ「ヨコ読み」

WEB思考:関連要因を網の目、またはクモの巣のように考える思考法STEP思考:集中的、区画的、積み上げ的な思考プロセス

ビジネスの現場でうまくいっている人を観察していると、STEPとWEBの両方を自由に駆使できる人が多い

◆「ヨコ読み」実践に欠かせない3つのマル
1.国  2.企業  3.個人

情報を有効に使い、ほかの人と差をつけるには、記事を「多角的・多面的視点」で見ること

現在で言えば、「国のマル」の重要人物は、日本、アメリカ、中国

国と国との問題をイデオロギーや主義ではなく、欲望達成のための「経済力・軍事力・政治力」の視点から考えるとすっきり理解できる

数ある日本企業のうち重要人物は誰でしょう。それは「自動車・電機・通信・金融」の4つの業種の企業
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『渋井真帆の日経新聞読みこなし隊』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/532351693
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■目次■
第1章 世界経済欲望ドラマ新聞
第2章 読みこなしへの第1歩
第3章 「3つのマル」を世界に広げてみよう
第4章 世界を「国のマル」で考える
第5章 資本主義社会の主役「企業のマル」
第6章 あなたも私も「個人のマル」です
第7章 もっと「読みこなし隊」かたへ
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