2005年10月26日

『これだけ差がつく!「感じる人」「感じない人」』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569641849

本日の一冊は、ホリプロの社長、堀義貴さんが、クリエイティビティの本質と、それを生かす組織について論じた一冊です。

タレントやクリエイティブ系の方が書いたビジネス書はつまらない、というのが相場ですが、本書は意外や意外、じつに読み応えがあります。

クリエイティブであるためには、気づくこと、感じることが大切、という持論に始まり、その感性を磨くための具体的なメソッドやアクションにまで話が及んでいます。

クリエイターにとって参考になるのはもちろんのこと、マーケターや経営者にとっても、学ぶべき点がたくさんあります。

意外な掘り出し物、ということでおすすめの一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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クリエイティブな能力を生み出すには、「感じる」ことがなにより大切

時代のターニングポイントを自分の肌で実感し、その背後にある価値観の変化に光を当てていく。そんな能力がクリエイティビティの本質

◆半径一メートルの理論
センスや創造力を磨くには、まずふだんから自分の身のまわりにあるものをしっかり観察すること。今、自分が見たものを決して否定しないこと。そして、身近な物事の変化に気づき、その背景を敏感に読み取る訓練をすること

流行をつくりだすには、過去の引き出しから忘れられたアイテムを引っ張りだし、それを新しい感覚とスタイルで創造し直せばよい

大切なのは人が集まっているところを覗いてみること。そして耳を澄まし、観察眼を研ぎ澄まして見る

いちばんたくさん感動できる人が、いちばん優れた仕事を成し遂げ、いちばん成功できる

「これはいける」「間違いない」と社員が感じた直観を、迷うことなく生かすことができる組織、企業こそが、新しいなにかをつくりだすパワーを持続していける

「100点満点」はいらない。情熱のこもった「0点」のアイデアこそが時代を動かす

まずしゃべること。しゃべらなければ、自分の思い、考えたイメージが相手に伝わりません。クリエイティビティとは、自分のアタマの中で完結するものではないのです

継続こそチカラ。一回や二回の失敗ではめげない。転んでもタダでは起きない。そのふてぶてしさが、ホリプロの今日の生命力を支えている

商品を「育てていく」には、モデルチェンジの努力を絶えずつづけていくことが大切

情報は身銭を切って買う。これも「感じる」人になるための鉄則

新入社員には「三年間なにも期待しない」

若い間は失敗するのが当たり前。当然のことですが、責任は社長の私が取ります
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『これだけ差がつく!「感じる人」「感じない人」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569641849
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■目次■
プロローグ あなたは「感じる人」ですか? 
第1章 まず、なにかを感じてみよう 
第2章 感じたものを取り出してみよう 
第3章 カタチにしてみよう
第4章 では、実行してみよう 
第5章 「感じる組織」をつくろう 
第6章 「感じる組織」のトップとは? 
エピローグ ホリプロの未来戦略
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