2005年5月14日

『非常識会計学!』

http://tinyurl.com/d3k4x

本日の一冊は、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』で大ブレイク中の山田真哉さんと、ベストセラー『公認会計士2次試験 非常識合格法』の石井和人さんによる共著です。

※参考:『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
http://tinyurl.com/4rarp

※参考:『公認会計士2次試験 非常識合格法』
http://tinyurl.com/9xlqg

サラリーマン・投資家向けに財務諸表の読み方をわかりやすく書いた本はこれまでもありましたが、この本は、学問としての会計学をわかりやすく学べるのがポイントです。

重要な原則を囲みや太字でまとめ、身近な事例をイラスト入りで紹介したつくりがとても読みやすく、好感が持てます。

また、山田真哉さんのファンにとっては、コラム的に掲載されている「女子大生会計士の事件簿 ベンチャー企業殺人事件」が注目。いつも通り、カッキーと萌さんが大活躍する、楽しい読み物です。

会計の原則や考え方の基礎を学びたい人は、堅苦しい会計書を読む前に、ぜひ読んでみてください。

きっと理解が深まるはずです。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆費用収益対応の原則
企業活動における経済的な成果と経済的な犠牲とをできる限り経済的な因果関係に即して把握すべきことを要求する利益計算の基本原則

◆実現主義の原則
1.財貨または用役(サービス)の企業外部者への提供
2.現金または現金請求権の受領
という2つの要件を充たしたときに収益を計上する原則

◆出荷基準
商品や製品を出荷した時点で収益を計上
※売上収益の計上については、実現の要件を充たしているかどうかがポイントなのであって、「はじめに出荷ありき」というわけではない

◆発生主義の原則
数量の減少、価値の低下、時間の経過、役務(サービス)の提供など、経済価値の費消事実が生じたときに費用を計上する原則

◆費用配分の原則
資産の取得原価のうち、その費消部分を当期の費用として配分するとともに、未費消部分を次期以降の費用として配分すべき

◆棚卸資産の評価方法
1.先入先出法 2.後入先出法 3.個別法

◆保守主義の原則
企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性がある場合には、これに備えて適当に健全な会計処理をしなければならない

◆棚卸資産の評価基準
1.原価基準 2.低価基準

◆経理自由の原則
1つの会計事実に対して、複数の会計処理方法を認め、その中から、業種、規模、経営方針などの個別的事情や環境諸条件に照らして、最も妥当と判断されるものを企業が選択して適用する自由を認める原則

◆継続性の原則
企業会計は、その処理の原則および手続を毎期継続して適用し、みだりにこれを変更してはならない

◆流動固定分類のポイントとなる短期間か長期間を決める基準
1.1年基準(ワン・イヤー・ルール)
2.正常営業循環基準
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『非常識会計学!』
http://tinyurl.com/d3k4x
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■目次■
第1話 お金を使って初めて見返りが得られる
第2話 因果関係ってどんな関係?
第3話 「本当の儲け」と「ウソの儲け」
第4話 土地や建物も棚から卸すの?
第5話 犠牲と成果を結びつけるにはどうすればいいの?
第6話 売った商品の仕入れ値がわからないときはどうしよう?
第7話 商品の価値が下がったらどうする?
第8話 いずれダメになるなら、いつ費用にすればいいの?
第9話 企業の個性は尊重される?
第10話 費用を計上したいが貸方科目がない?
第11話 V字回復のトリック?
第12話 負債は債務とは限らない?
第13話 元手と儲けは株主のもの?
第14話 粉飾決算は絶対にいけない
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