2005年5月23日

『売上2億円の会社を10億円にする方法』

http://tinyurl.com/9mlso

本日の一冊は、船井総研を代表するトップコンサルタントであり、現在、同社の執行役員を務める著者が、小企業が飛躍するための考え方を示した、話題の書です。

既に経営をしている方はおわかりのように、2億円の企業と10億円の企業の間には、厳然たる差があります。

その差というのは、ひと言で言えば、経営者が果たす役割の差。以前、「ビジネスようちえん」の九鬼さんが言っていた「職人」と「マネジャー」の差なのです。

※参考:ビジネスようちえん
http://www.businessyochien.com/

九鬼さんの言葉を借りれば、創業者というのは、多くの場合「職人」から始めるもので、拡大しても、ちょっとうまく行かないと「職人」の領域に逃げ込んでしまうものなのだそうです。

この本では、社長が「マネジャー」の役割を果たすための考え方と、具体的な手法を紹介しています。

社長が制約条件になるのではなく、「他の社員がそれほどの技を持たずしても計算ができてしまうような環境をつくる」ことで、会社を拡大する、というのが基本的な考え方です。

著者の仕事がらか、店舗を持っている企業が前提の議論のような気はしますが、3億円の壁を突破し、会社を「企業」に育て上げたいと思う経営者には、おすすめの一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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「自社のビジネスモデル、すなわち設計図をつくる(入手する)」のが社長の仕事になる

自分が計算するのではなくて、他の社員がそれほどの技を持たずしても計算ができてしまうような環境をつくること

一般的な社員は、平均すれば社長の30%くらいしか仕事ができません。でも、それでOKなのです

10億円企業を設計するために取り入れておきたいのは「仕事を分解して、複数の担当者で処理する」やり方

戦闘するのはあくまでも社員(中略)「もう現場には出ない」と決めていただいた瞬間から、「社長の仕事」が変わります

あなたの仕事は自社のゴールイメージと、そこにいたるまでのステップを分かりやすく提示すること

社長でなければ、と要望するお客様ばかりでは、それ以上は伸びなくなる

「社長の右腕」を欲しがる採用方針が成長を阻む

社長が社内でもっとも優秀な人材だからこそ、人材の教育は社長の大事な仕事

ベンチマークとなる単価、平均となる客単価と、客数をセットで考えてください。この数字を最初に決めているかどうか、がひとつの分かれ目です

やたらと高いところで単価設定をしてしまうと、パフォーマンスは最高に良くても後で苦労が待っています。業種が何であれ、単価が高い商品を売るためには、社員の営業スキルだったり、プランニング力だったり、あるいは技術的なレベルが上がっていくことになります

社長の必殺トークを「外出し」する

自分の業務内容をしっかり報告させる習慣を付ける

クレームが発生したときに、社長が出て行ってはいけません(中略)クレームを社員が自分で解決できない限り、それ以上の成長が望めなくなってしまう

自社が掲げているミッションや行動規範に沿った行動、言動をしてきたか、を中心の軸に置いて評価をする
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『売上2億円の会社を10億円にする方法』
http://tinyurl.com/9mlso
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■目次■
はじめに 今日から3年間で売上10億円を実現するために
第1部 10億円企業の基本設計図
第2部 10億円企業へのボトルネック
第3部 10億円企業の設計図I マーケティング工場をつくる
第4部 10億円企業の設計図II マネジメント工場をつくる
おわりに 現場から離れても、やはり社長こそが大黒柱である
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