本日の一冊は、インターネットブームの際にシリコンバレーで起業し、著書『ガズーバ!』で好評を博した著者が、アメリカで習得した「すごい会議」のやり方を示した注目の新刊です(現在予約中)。
※参考:『ガズーバ!』
http://tinyurl.com/eyzmp
本書で紹介されている会議の手順は、著者が現地の著名なマネジメ
ントコーチ、ハワード・ゴールドマンに教わったもので、著者自身も現在、このサービスを生業にしているようです。
この手法は、ヤフー!やアップル、P&G、アクセンチュアなどの有名企業でも採用されているようで、ひと言で言えば、会議を建設的に行い、成果を出すための質問術&運営術です。
会議の目的を確認する、他人の意見に左右されないように紙に書いてから発表する、問題点や懸念事項を「どのようにすれば~か?」の疑問文に言い換える、など、数多くのアイデアが示されており、じつに参考になります。
巻末には、この会議の手順や、必要となるシートを掲載しているので、すぐにでも実行できるのが特長です。
著者が言うように、「放っておくと会議の時間の九五%は『コメントの交換』に使われて」しまいます。
建設的な会議を望むマネジャーに、ぜひおすすめしたい一冊です。
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■ 本日のワンポイント赤ペンチェック
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最初の質問は「このミーティングが終わったときにどんな成果を上げることを期待しているか?」
普通だったら、「紙に書いてから言うと、人の意見が入らないメリットがあるので、紙に書いてから発表してください」とやるところを、「まずやってもらってから、そのメリットに関して質問する。深い洞察のアイデアを提供する」の手順でやると、納得というか、落とし具合がとてもすとんと入る
うまくいっていることを発表し合うという手法を使えば、「雰囲気をよくする」ことができる
「できない説明ではなく、解決策を言ってほしい」というのは、すべての経営者が社員に対して求めていることだが、それを手に入れられる経営者は多くない。ところが、「どのようにすれば」と言い換えただけで、その状況がいとも簡単につくれてしまった
言わなかった問題、言えない問題、言ってはいけない問題はなにか?
この部屋の外にいる連中に、ここで起こったことをどういうふうに伝えれば、彼らから情熱を注いでもらえるか?
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『すごい会議』
http://tinyurl.com/9km9k
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■目次■
はじめに
第1章 展望と挫折、そして困惑
第2章 現状が求める能力が、自分の能力を超えるとき
第3章 Let’s Begin!
第4章 組織を「自己啓発」する
第5章 会議が変われば会社が動き出す
エピローグ
おわりに
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