本日の一冊は、ベストセラー『女子大生会計士の事件簿』シリーズの著者、山田真哉さんによる、注目の最新刊です。
※参考:『女子大生会計士の事件簿』
http://tinyurl.com/5q7wn
タイトルにもなっている「さおだけ屋」や、なぜかベッドタウンにある高級フランス料理店、在庫だらけの自然食品店などを題材に、会計の基本を学ぶことができる、ユニークな一冊です。
さっそく、そのポイントを見て行きましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆需要がなさそうな「さおだけ屋」がやっていける理由
1.さおだけ屋は、単価を上げて売り上げを増やしていた!
2.さおだけ屋は、仕入れの費用がほとんどゼロの副業だった!
※さおだけ屋から学べること
利益を出すためには、売り上げを増やす、費用を減らすのふたつの方法しかない。
※著者からのアドバイス
1.てっとり早く利益を出すためには、「費用を減らす」ことを考えるほうが賢明
2.「節約は絶対額で考える」べき
◆月並みな味なのに、郊外の高級フランス料理店が存続できる理由
本業のフランス料理店と、副業の料理・ワイン教室の相乗効果
※フランス料理店から学べること
本業だけで儲ける必要はなく、副業など他のところでちゃんと利益を上げることができれば商売は成り立つ
※著者からのアドバイス
本業と副業はバラバラになっていてはいけない、お互いをつなげて考える
◆膨大な在庫を抱えている自然食品の店が2軒ともやっていける理由
じつはこれらのお店は2軒ともネットでの宅配がメイン。実際の店舗は、在庫置き場をせっかくだからとお店にしただけのものだった
※ネット通販の自然食品の店から学べること在庫を減らす究極の形態は、受注生産
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とくにおもしろい事例3つだけを取り上げましたが、本当に楽しく、商売や会計の要諦を学ぶことができます。値段も安く、文章も読みやすいので、会計アレルギーの方は、ぜひ読んでみてください。
というわけで、本日の一冊は、
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
http://tinyurl.com/4rarp
です。会計の本で、ここまで読み物としてうまく仕上がっている本は珍しいのではないでしょうか。
■目次■
プロローグ どうして「会計」はむずかしいのか?
エピソード1 さおだけ屋はなぜ潰れないのか?―利益の出し方
エピソード2 ベッドタウンに高級フランス料理店の謎―連結経営
エビソード3 在庫だらけの自然食品店―在庫と資金繰り
エピソード4 完売したのに怒られた!―機会損失と決算書
エピソード5 トップを逃して満足するギャンブラー―回転率
エピソード6 あの人はなぜいつもワリカンの支払い役になるのか?
―キャッシュ・フロー
エピソード7 数字に弱くても「数字のセンス」があればいい
―数字のセンス
エピローグ 普通の人が「会計」を学ぶ意味
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