2010年12月26日

『絶対ブレない「軸」のつくり方』南壮一郎・著 vol.2349

【楽天イーグルス創業メンバーの「突破力」】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478015082

本日の一冊は、カネなし、コネなし、実績なしの状態から情熱だけで楽天・三木谷社長を口説き落とし、楽天イーグルス創業メンバーとなった著者が、夢を叶える「突破力」を論じた一冊。

約230ページ。熱いメッセージの連続で、読み終わる頃には、土井もすっかり熱くなってしまいました。

―大学卒業後、モルガン・スタンレー証券でM&Aの仕事に携わり、そこから転身してスポーツ業界へ。

無給でフットサル場の受付をしながら、悶々としていた著者に、ある日、チャンスが訪れます。

「楽天、プロ野球界への新規参入」

たった20分間の直談判で、著者は何を訴えたのか。そしてそこに至るまでにどんな苦労があったのか。

IMGの会長に手紙を書き、その後メジャーリーグ30球団すべてのGM宛に手紙を送る。イチローのエージェント、トニー・アタナシオにも連絡を取ったが、結局仕事にはありつけない。

普通の人ならとっくに挫折している状況でも、著者はあきらめなかったわけですが、それはおそらく著者に<絶対ブレない「軸」>があったからだと思います。

<絶対ブレない「軸」>、それは「やりたい!」を中心に据えることで形成できる。

著者の場合、それは「スポーツが好き」「人が好き」「商売が好き」という3つの要素でした。

土井は日頃、「なりたい自分」よりも「なれる最高の自分」になることを訴え、安易な「好き」を戒めていますが、本書でいう「好き」には、スキルや市場評価に直結する要素が含まれています。

自分のやりたいことが見つからない、どうも現在の仕事では完全燃焼できないと悩む人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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スタジアムが湧きあがるまさにその瞬間、僕の頭のなかをサッカーとはまったく関係ない考えがよぎった。「今の仕事を通じて、こんなにも鳥肌が立ったり、嬉しさのあまり抱き合ったり、感動して涙する瞬間はあるんだろうか?」

「スポーツが好き」「人が好き」「商売が好き」。この「3つの柱」があれば、自分の人生は楽しいと思えるに違いないと確信したのだ。これは、今も変わらない自分の「軸」となっている

「日本のスポーツ業界では、ビジネスパーソンとしての土台をしっかりとつくることはできない。まずは、ちゃんとした大企業で3年から5年修業してこい。スポーツビジネスの世界に飛び込むのは、それからでも遅くない。そのときにまた会おう」(ジャック坂崎氏)

連絡をして、何か損をするんだっけ? 失うものや損をすることなんて、何もないじゃないか!

情熱だけで訴えても、その後存在を思い出してもらうことができなければ、人は忘れられてしまうのだ

「やりたい!」を中心に据えることで、揺るぎない「軸」ができる

根拠があるわけではなくても、小さな一歩を踏み出してみる。すると、そうした行動が、次に何をすればいいのかの大きな手がかりにつながっていく

行動を起こすときは、「できない理由」のリストはひとまず置いておき、自分自身の行動を加点主義で考えてあげること

自分で最初のアクションを起こす前に人に頼ってはいけない

自分を変えるための一番の方法は、「自分がなりたいと思える人」の近くにいること

やっかいだな、面倒くさいなと思うものほど、むしろ早めに応えて協力してあげたほうがいい

僕には、祖父からもらった、今でも宝物にしている言葉がある。「お金を失うことは小なり。名誉を失うことは大なり。しかし、勇気を失うことはすべてを失う」

ポイントは、周囲の人からもらった評価に素直に耳を傾けて、自己評価とのズレを意識することだ

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『絶対ブレない「軸」のつくり方』南壮一郎・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478015082

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◆目次◆

プロローグ―「やりたいこと」と現実の落差にさまよう日々
第1章 「明日から来てくれ」
―無職無給の「どん底」にいた僕が、なぜ20分のプレゼンで
「楽天イーグルス創業メンバー」を勝ち取ることができたのか?
第2章 「夢を語ることはリスクでも何でもない!」
―自分で決めつけた限界を打ち破る10の言葉
第3章 「自分の欲にもっと素直になろう」
―やりたいことを磨いて、ブレない「軸」をつくろう!
第4章 「一緒に歴史をつくろう」
―さりげなく、でも確実に相手を味方にする「巻き込み術」
第5章 「待っていてもドアは開かない」
―まずは小さな一歩で70点を目指す「行動力の鍛え方」
エピローグ―「やりたいこと」を叶えて、「心震える瞬間」を

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