【社長がまわすべきPDCAとは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046010010
経営改善のヒントは、あらゆる書籍・セミナーを通じて出されていますが、ノウハウひとつで劇的に改善するのはまれ。
マーケットやテクノロジーが変化する以上、やってみて、チェック・改善するというプロセスは必要なものです。
こういうと、「やっぱりPDCAか!」という話になるわけですが、こんな予測不可能な時代に「Plan」しても、難しいのが現実。
そこでヒントとなるのが、PDCAの「D」からまわす、本書のやり方です。
本書『儲ける社長のPDCAのまわし方』は、「日本経営品質賞」を2度受賞し、12年連続増収増益達成を達成している株式会社武蔵野の小山昇社長が、社長のためのPDCAを説いた一冊。
まずはやってみて(Do)、そこからPDCAをまわすという考え方には、共感ができました。
そういえば、先日ご紹介したベストセラー『ジョコビッチの生まれ変わる食事』にも、こんな考え方が紹介されていました。
<オープンマインドで、新しい手段を求めることをやめてはならない>
プロテニスプレイヤーのジョコビッチは、この考え方をベースに食事を変え、PDCAをまわし、悲願だったウインブルドンを制し、世界ランキング1位を手にしました。
※参考:『ジョコビッチの生まれ変わる食事』
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この考え方は、経営においても当てはまるのだと思います。
決まりきったこと、想定の範囲内のことをPlanするのではなく、「今と同じ考え方」「今と同じやり方」を捨て、「業界の非常識」を取り入れる。新しいことをはじめるときは、「見切り発車」でいい。
ただし、その後は、チェック、アクション、プランのサイクルをまわしていくわけです。
これなら、変化の激しい時代にも、新たな切り口が見つかるはずです。
本書では、著者が自分の会社で具体的にやっていることを紹介し、社長がどう社内でPDCAをまわしていけばいいか、具体的ヒントを示しています。
いくつか、気になったポイントをチェックしてみましょう。
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社長にとって最大の敵は「時代の変化」
「増収増益」は「未来への投資を怠った」「変化の機会を失った」とも解釈できる
「今と同じ考え方」「今と同じやり方」「今と同じ人」を捨てる
「業界の非常識」を取り入れる
全従業員に「iPad mini」を携帯させ、クラウド上での情報共有を進めた結果、部下に対する指導が「1:1」から「1:N(複数)」に変わりました。上司が部下に「ここは、こうしなきゃいけないよ」と言う場合、資料を「iPad mini」で撮影して、それをクラウド上にアップすれば、部署の全員に伝えることができます。上司は部下が見たかどうかもチェックできます
「今までと違うこと」や新規事業をはじめるときは、「P」よりも「D」を起点にしたほうがいい
「考」より「行」を優先させる
社長は、社員の「自主性」をアテにしてはいけない
「嫌々」でも、「しかたなく」でもいいから、とにかく社員が「やる」仕組みになっていることが大切
チェックは、毎月、決められた日に行う
チェックをするときは、「チェックリスト」を使う
計画は「多数決」ではなく「合意」によって決める
「良いこと」よりも「成果が出ること」を決める
お客様とライバルの情報を後回しにしない
締め切りが決まっていないと、社員はやる気を出しません
「評価シート」と「数字」を使って、具体的に面談を進める
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<社員の「自主性」をアテにしてはいけない>
<「嫌々」でも、「しかたなく」でもいいから、とにかく社員が「やる」仕組みになっていることが大切>
など、相変わらずのぶっちゃけトークには、賛否両論あるかもしれませんが、中小企業にとっては現実的な考え方だと思います。
『儲ける社長のPDCAのまわし方』が知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
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『儲ける社長のPDCAのまわし方』小山昇・著 KADOKAWA
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046010010
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◆目次◆
第1章 「PDCA」が回る会社をつくることを決定する
第2章 「PDCA」は、「D」から回すことを決定する
第3章 会議の「フォーマット化」を決定する
第4章 コミュニケーションの「PDCA」を回すことを決定する
特別付録 株式会社武蔵野「PDCAサイクル」資料と用語解説
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