【佐藤優の処世術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413044401
本日の一冊は、35万部超のベストセラーとなった『人に強くなる極意』の著者、佐藤優さんによる処世術。
※参考:『人に強くなる極意』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413044096
ストレスの多い現代社会を生き抜くための必要悪や、ちょっとズルい考え方がまとめられており、追い込まれた人には参考になるでしょう。
「複線思考」で心に余裕を持つこと、理屈だけでなく「遊び」の部分を持つこと、復讐は神に任せ、受けてきた恩を実感し直すこと…。
仕事や人間関係でギスギスしないための考え方や工夫が書かれており、じつに勉強になりました。
最近の「嫌われてもいい」という風潮に対しては、こんなことを述べています。
<人間はなんといっても社会的な動物です。大前提として、僕たちは嫌われないこと、好かれることを目指すべき>
<嫌われることを恐れないというより、まず嫌われても自立して飯を食っていけるくらいの力があるかどうかが重要>
何となくアドラー心理学に乗って対人関係をしくじらないためにも、ぜひ参考になさってください。
また、逃げることの大切さを説いていたことも印象的でした。
<権力や組織がまともに牙をむいてきたとき、おそらくほとんどの人は対抗することができません。僕たちができる唯一のことは逃げること>
追い込まれる前に、読む。
長い人生を生き抜くためのヒントが満載の一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「複線思考」が心の余裕をもたらす
「共通善」が社会を強くする
人生には理屈だけじゃなく、そこからはみ出した「遊び」の部分が必要
直観力というのは対象にしっかり向き合っていなければ生まれません
休むことが人と文化を発展させる
料理に味つけが不可欠なように、コミュニケーションにもレトリックという調味料が不可欠
物事には何をするにも時があり、その時を間違えてはいけない。さまざまなトラブルや厄災は時を間違え、失するから起きるのだと言います。失言も、時(タイミング)を間違えたときに起こる。黙すべきところで語り、語るべきときに言葉が足りないのです
相手の時間を奪うということに、僕たちはもっと敏感になるべき
低信頼社会は発展しない
人の認識というのは非対称になっています。自分が与えた情けは大きく、受けた恩は小さく感じてしまうのです
復讐は神に任せる
受けてきた恩を実感し直そう
人間はなんといっても社会的な動物です。大前提として、僕たちは嫌われないこと、好かれることを目指すべきです
嫌われることを恐れないというより、まず嫌われても自立して飯を食っていけるくらいの力があるかどうかが重要
お金と人。この二つに対してどう向き合っているかで、その人物がわかる
特殊技能や能力を身につけて代替不可能な人材になること
権力や組織がまともに牙をむいてきたとき、おそらくほとんどの人は対抗することができません。僕たちができる唯一のことは逃げること
僕たちは自由や平等を求めながら、その実は組織や上下関係のしがらみから逃れることはできないアンビバレンツな存在です。ただし、それを見極めるところからしたたかさと強さ、そして実現は難しくても大切な理想があることを知る。そこで葛藤し、もがきながらも生き抜くこと。それが人間としての価値であり生きる強さなのです
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『「ズルさ」のすすめ』佐藤優・著 青春出版社
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◆目次◆
第1章 人と比べない
第2章 問題から目をそむけない
第3章 頭で考えない
第4章 時間に追われない
第5章 酒に飲まれない
第6章 失言しない
第7章 約束を破らない
第8章 恩を仇で返さない
第9章 嫌われることを恐れない
第10章 人を見た目で判断しない
第11章 上下関係を軽んじない
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