【部下をダメにする上司のNGワード集】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781600972
本日の一冊は、上司がやってしまいがちな「NGワード」を取り上げ、部下に対する「ものの言い方」を指南した、嫌~な一冊。
著者は、10万部突破のベストセラー『なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?』の吉田典生さん。
※参考:『なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534040032/
新将命さんの『リーダーの教科書』で紹介されていた、「やる気」と「能力」のマトリックスを用い、部下に応じてどう「ものの言い方」を使い分けるのかまで、詳しく論じられています。
※参考:『リーダーの教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270004401/
掲載されているNGワードは、「もっと頭を使って仕事をしろ!」や、「何回、同じことを言わせるんだ!」、「給料ドロボーっていう言葉を知ってるか?」、「ほら、やっぱりオレが言った通りだろう。」など、確かに上司が言ってしまいがちな言葉ばかり。
また、「悪いけど、○○やってくれない?」や「全部、君に任せるよ。」など、一見、問題なさそうな言葉が部下のやる気を削ぐことを指摘しており、じつに参考になる内容です。
社内コミュニケーションは、上司にその気がなくても、部下が悪く受け取ってしまえば、それでおしまい。
些細な言葉で優秀な部下を失わないために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————
上司は、いつまでたっても要領を得ない部下に「もっと頭を使って仕事をしろ!」と言ってしまう。これは、運転の基本操作がわかっていない部下に、「もっと車を使いこなせ」と言っているのと同じ
NGワード「こんなの、誰でもできる仕事だぞ!」
↓
類語「給料ドロボーっていう言葉を知ってるか?」
↓
OKワード
1.これなら、きっとできると思うよ。
2.「オレも最初はここから始めたんだ」
3.これさえできれば、第一段階はクリアだ。
「会社の言葉」ではなく、「自分の言葉」をぶつけよう
「人格」ではなく「仕事」を否定する言い方をしよう
1.あそこで反論するのは、営業マンとはいえないぞ。
2.そんなふうに、一つひとつの作業をテキトーにやっているようじゃダメだ。
上司から疑われるのは、部下にとって恐怖である
部下の”理想論”は素直に受け取ろう
実際には、上司が余計だと思うような仕事の中に、仕事の質を高めるための大事なこだわりが隠されている可能性がある
手柄を横取りする上司は、嫌われる上司の定番のひとつだ
「○○の件は、君か□□クンあたりでいいと思ってるんだが」の”あたりで”というのも、かなり危険な言い方だ
NGワード「いまの社長じゃダメだよ。」
↓
OKワード
1.いまの社長は保守的だから、どうやって腰を上げさせるかだな。
2.もっと経営陣にも刺激を与える方法を考えないといけない。
3.会社の方向性をはっきりさせるための提案が必要だ。
お金の力で解決できると思っている上司は早晩、能力の高い部下に見放される可能性が高い
NGワード「それは前例がないな。」
↓
OKワード
1.あえて前例のない方法を選ぶ理由は何?
2.まだ他社が取り組んでいないのは、なぜだろうね?
3.よい結果を出すこと以外で、これをやることの価値は何だろう?
————————————————
『「できる上司」のものの言い方』イースト・プレス 吉田典生・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781600972
————————————————
◆目次◆
INTRODUCTION 「マトリクス式」で考えれば、部下との関係が劇的に変わる!
Part1 「やる気のない部下」をますますダメにする言葉
Part2 「やる気のある部下」を萎えさせる言葉
Part3 「できる部下」が1年で辞める言葉
Part4 「言われたことしかやらない部下」をつくる言葉
Part5 「空気を読めない上司」の言葉
この書評に関連度が高い書評
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。