【求職者が知らない面接の裏ルール】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492556230
以前、『「伝説の社員」になれ!』でも述べたように、土井は過去にかれこれ6回の転職を経験しています。
※参考:『「伝説の社員」になれ!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794215851/
そのなかで、履歴書は100枚以上、面接も数十回は受けたと思いますが、おかげさまで数多くの企業から内定をいただくことができました。
最近、経営者となり、逆の立場で求職者を眺めていると、じつに対策が甘い人が目につきます。
「こんなことも準備していないのか」「それはNGワードでしょう」といった事態が数多く発生し、就職失敗の陰には単純な準備不足がある、と思うようになりました。
採用側から見たら当たり前のルールが、求職者にはわかっていない。
そのことをわかりやすく伝えてくれる本があれば多くの人が救われるのに、と思っていたら、どうやら翻訳書で出ていたようです。
本書は、世界的ベストセラーとなった『外資系キャリアの出世術』の著者であり、キャリア・カウンセラーのシンシア・シャピロが外資系企業の転職ノウハウを説いた一冊。
※参考:『外資系キャリアの出世術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492556044/
採用担当者が絶対言わないNGの理由と、履歴書の書き方、面接の作法、企業側が仕掛ける悪魔の質問…。
会話例や自己PRに関しては、日本では違和感のあるものもありますが、これから外資系企業に転職を考える人には参考になる一冊だと思います。
賢い応募者につけ込まれないために、採用する側もチェックしておくといいでしょう。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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労働統計局のデータによると、今日、半年以上仕事に就いていない人は、失業者のうち実に三七パーセントにのぼるという
標準的な採用担当者が履歴書を見るのにかける時間はわずか3秒だ
内定通知を受け取るのは最も能力のある人とはかぎらず、最も安全な人こそが受け取ることになる
「ある特定の宗教、民族性、経歴、外見、ライフスタイルを持つ人はけっして雇わない」といった、応募者にひた隠しにされる基準もある
以前の職場や上司について否定的なことを述べると、採用しても成功しない人に見えてしまう
あなたは、「埃を吸い取ります」と説明されている掃除機を買うだろうか。それとも、「ほかの製品に比べ、埃を吸い取る力が一〇パーセント強力でありながら、音は三〇パーセント静かです」と説明されている掃除機を買うだろうか
履歴書にありとあらゆることを盛り込むという過ちを犯す求職者は、つまらない人物に思えたり自信がないように見えたりして、候補から外される
働いていない時期がある場合は、何か理由をつくって、できるだけ前向きな目で見てもらえるようにする必要がある。ポイントは、不運にも失業に見舞われたというより、意図的であったように見せることである
多くの採用担当者が添え状を見て、一緒に出された履歴書に目を通す価値があるかどうかを判断している
エグゼクネット社の最近の調査によると、求人担当者の三五パーセントが、ネット上で見つけた情報が原因で応募者を候補から外しているという
面接官に似たタイプの人が推薦される
上司になる人の面接では、支援と忠誠心がポイント
自分の自然なスタイルとは逆の文化を持つ会社に勤めることは、不可能ではないが、出世は難しくなる
採用担当者はほかの会社も欲しがる応募者にこそ、ひそかに興味を惹かれる
忠誠心などはもはや存在しないかのように職場を扱うと、同じことが自分の身に起きるだろう。実を言えば、あなたのほうからまずおおっぴらに忠誠心を示すと、会社は「報いなければ」と思うようになる
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『外資系キャリアの転職術』東洋経済新報社 シンシア・シャピロ・著
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◆目次◆
はじめに
謝 辞
第1章 あなたは候補から外されようとしている
第2章 すべては履歴書から始まる
第3章 面接には必ず罠がある
第4章 危ない!行く手に潜む落とし穴
第5章 採用決定。次のステップは?
おわりに
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