【観光ビジネスで日本が勝つには?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4785504730
ショッピングツーリズムによるインバウンド市場が、2012年から2013年のわずか1年で1200億円拡大(総額4800億円)。
2020年開催の東京オリンピックに向けて、ますます注目される観光ビジネスを、現状のデータと訪日ゲストの動向、人気スポット情報などを交えながら紹介したのが、本日ご紹介する一冊。
著者は、一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会専務理事の新津研一氏。
本書では、訪日ゲストを狙う小売業の方にとって耳寄りの情報を、著者がさまざまな情報ソースをもとにまとめています。
日経MJの調査によると、訪日外国人が不満に思うのは、以下の10点。
これを見るだけで、いかに日本の観光ビジネスが立ち遅れているか、よくわかります。
◆訪日外国人による「おもてなし」不満ランキング ※出典:日経MJ
1位 外国語サービスが少ない
2位 無料Wi-Fiの整備が遅れている
3位 飲食店の食券システムがわからない
4位 飲食店で食べ方を教えてくれない
5位 現金しか使えない店が多い
6位 飲食店は値段の割に量が少ない
7位 禁煙スペースのない飲食店がある
8位 過剰包装の店が多い
9位 日本円の引き出しや両替をしにくい
10位 対応に柔軟性がない
10位 土産物屋が少ない
ただ、逆に言えば改善の余地がたくさんあるということで、今後ますます観光ビジネスは伸びる気がします。
では、どうやって外国人ゲストを呼び寄せるか。
本書には、企画・集客のヒントや、訪日ゲスト向け情報誌の一覧など、即・ビジネスに役立つ情報がいくつか紹介されています。
◆訪日ゲスト向け情報誌の例
・「GOOD LUCK TRIP」
・「日本達人」
・「WAttention Tokyo」
・「Time Out Tokyo」
ただ、いろんなメディアの情報の切り貼り、といった印象は否めず、もうちょっと生の情報が欲しかった。
とはいえ、ここまでいろんな情報を網羅していると、正直助かります。
旅行、飲食、小売に携わる方、訪日外国人相手にビジネスをしたい方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ドバイではこのイベント(ドバイ・ショッピング・フェスティバル)を国の観光戦略と位置づけ、VISAカードなどの民間スポンサーとも連携して大々的にアピールすることで、なんと1カ月で3200億円の経済効果を上げている。この額は、2012年の訪日ゲストの日本でのショッピング売上高1年分に相当する
最近、訪日ゲストが多く宿泊しているホテルには、毎日、Amazon Japanから大量の荷物が届いている。旅行日程が決まった訪日ゲストが、欲しい商品をインターネットで探し出し、宿泊するホテル宛に日付指定で配送手配をしているのだ
海外発行カードでの日本円の引き出しに対応しているATMは、ゆうちょ・セブン銀行・シティバンクだけ
銀座や新宿、原宿、渋谷には、いわゆる「お土産屋さん」が見当たらない
◆訪日外国人による「おもてなし」不満ランキング
※一部紹介。出典:日経MJ
1位 外国語サービスが少ない
2位 無料Wi-Fiの整備が遅れている
3位 飲食店の食券システムがわからない
4位 飲食店で食べ方を教えてくれない
5位 現金しか使えない店が多い
6位 飲食店は値段の割に量が少ない
7位 禁煙スペースのない飲食店がある
8位 過剰包装の店が多い
中国、韓国、台湾、シンガポールなどの国々では、10万人規模の参加者が集う旅行博というものが行われている。特に日本からの出展者も多く注目が高いのが、タイ・バンコクで年に2回開催されるタイ国際旅行博覧会(TITF)だ。この旅行博覧会は、1日に30万人程度が訪れる大規模な展示会なのだが、日本に来る旅行客の8割は、この博覧会でチケットを買って訪れている
中国で最近影響力を増してきているのは、中国生まれの無料メッセンジャーアプリWeChatだ
インバウンド戦略においてはBtoB、すなわち対法人顧客を通じたアプローチの方が効果を上げるケースが多い
◆訪日ゲスト向け情報誌の例
・「GOOD LUCK TRIP」
・「日本達人」
・「WAttention Tokyo」
・「Time Out Tokyo」
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『外国人観光客が「笑顔で来店する」しくみ』新津研一・著 商業界
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4785504730
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◆目次◆
第1章【入門編】観光発展途上国、日本
第2章【入門編】訪日ゲストの巨大市場を狙え
第3章【入門編】インバウンド戦略の立案と推進
第4章【入門編】マーケティング 訪日ゲストを知る4ステップ
第5章【実践編】商品政策 あなたの「独自性」は何か?
第6章【実践編】販売施策 受入環境を整えて満足向上、負担軽減
第7章【実践編】プロモーション 訪日ゲストの行動に着目
第8章【成果と課題】ジャパン・ショッピング・フェスティバルの開催
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