【トヨタのノウハウがまんがでわかる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860636872
本日の一冊は、神奈川トヨタ自動車にメカニックとして入社し、「技能オリンピック」で最年少優勝、カイゼンのアイデアを競う「アイデアツールコンテスト」でも2年連続優勝に輝いた著者が、トヨタ独自のPDCAを、まんがとゲームで伝えた一冊。
主人公の新人営業ひなたちゃんが、営業部エースで元「トヨタ伝説のメカニック」の赤西先輩、「鬼上司」鬼塚店長、「美人メカニック」黒崎玲子、「マイたこ焼きプレート」を持つ大阪出身の営業マン山崎ケンゴなどの指導を受けて、PDCAをマスターしていくという、ストーリーもののビジネス書です。
「視える化」や「算術より忍術」「5S」「怒られたらサンキュー」「巧遅より拙速」「不良は目の前に出せ」「三現主義」など、トヨタの現場で使われているさまざまな教訓やアイデア、ノウハウがまとめられており、新人教育に使える内容です。
学びながら主人公が成長していく様子も好感が持てますし、赤西先輩がなぜメカニックをやめて営業マンになったかという秘密のエピソードも興味深く読むことができました。
一連のトヨタ本を通読した方には、既知の内容が多いと思いますが、現場の実務に則した形で学ぶのは、また違った味わいがあります。
新人教育のツールを探しているマネジャーや、20代のビジネスパーソンには、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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仕事ってのはさ「私だからこそできる」って付加価値をお客様に提供することが大事なんだ(中略)何も考えずに働いているだけならそれは「仕事」じゃない ただの「作業」だ
視える化することで、上司や同僚といったチームのみんなにも状況が伝わって、組織としての視野が広がるんだよ
「キミさぁ、営業計画ってのは、算術より忍術なんだよ」
「忍術」っていうのは、単純に計算するだけじゃ見えないものを探せってことね
非常識な目標を設定してごらん。それから、それを達成するための行動を考えるんだ
「あのなぁ、怒られたらサンキューやで」
巧遅より拙速だよ。巧みに遅いより、拙くとも速く動けってことだ。お客様が不安がっているなら、社内での確認だとか、誰がやったのか追及するだとか、そんなことよりまずお客様のもとに急ぐんだ
「不良を目の前に出す、ってのは、PDCAのDOにおいて必要なことだ。実行時には何か問題が発生したら、目の前に出す。つまり、必ずチーム全員で共有したうえで認識を合わせ、軌道修正をする必要があるということだ」
逆らわず、従わず
「ただ、なんでもかんでも言われた通りにしていては、キミの存在価値はない。もっといい方法があるという判断ができれば、時に従わなくても構わない」
解決させるには、本質から変えなきゃいけないんだよ。モグラを叩くんじゃなくて、モグラが住み着かないような環境にするにはどうしたらいいのかってことだ
『私がこの業務の担当なんだ』とかいう固定概念はPDCAを回すうえでは不要なんだ。お客様の満足のために誰もが最適な動きをするべきで、そのためには多能工で仕事に臨まなければいけない
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『新人OLひなたと学ぶどんな会社でも評価されるトヨタのPDCA』原マサヒコ・著 あさ出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860636872
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◆目次◆
PROLOGUE 今のキミには、PDCAが足りない
CHAPTER1 「PLAN」計画も立てずに、給料が上がると思ってない?
CHAPTER2 「DO」実行しなければ、キミは変われるワケがない
CHAPTER3 「CHECK」自分を正しく評価できれば、会社からも評価される
CHAPTER4 「ACTION」カイゼンを続けていけば、ヒナ鳥だって世界ではばたける
よくわかる!解説 「トヨタのPDCA」は、なぜ強い社員・強い組織を作るのか?
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