【1万人!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864103216
本日の一冊は、大学在学中に編集プロダクションでインタビュアーとしてのキャリアをスタートし、その後、女性誌の編集部で十数年、計20年のキャリア、これまで1万人にインタビューしたというプロインタビュアーが、その「聞き方」の極意を述べた一冊。
インタビュアーの心構えに始まり、具体的な聞き方のテクニック、相手との信頼関係の築き方まで、有用な話が載っています。
タイトルこそ『「聞き上手」さんの習慣』とゆるい感じですが、中身は、修羅場をくぐってきた著者ならではの尖ったノウハウ。
出版業界に在籍する方や、著者はもちろん、他人と深い人間関係を築きたい営業マン、ビジネスマンにもおすすめの内容です。
著者によれば、<「聞き上手さん」とは、「あなたを大切にしていますよ」という態度をとれる人のこと>。
これができないと、相手は心を開かず、いい話も聞けないのです。
また著者は、<「誰もが何かの達人」と思えば人間関係はたのしくなる>とも述べており、おそらくこういった心構えが、著者をインタビューの達人にしたのでしょう。
聞き方のテクニックに関しても、いくつかポイントが載っており、なかでも以下のノウハウは役立つでしょう。
<プライベートな質問は一切せず、「一般論」で話を進める>→きわどい話が聞ける
<現在の生活のひとコマひとコマを、時系列で具体的にうかが>う→本人も意識していなかった、隠れた「秘訣」や「コツ」を聞ける
<「第3の対象」についての答えをいくつも集め>る→相手の考えていることや価値観が見えてくる
※たとえば、気になる彼にお母さんのことを尋ねる
ゆるい表紙にだまされることなかれ。
プロインタビュアーのコミュニケーションテクニックが学べる、貴重な一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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プライベートな質問は一切せず、「一般論」で話を進めるとうまくいく
隠れた「秘訣」や「コツ」をうかがう場合、私ならどうするかというと……。現在の生活のひとコマひとコマを、時系列で具体的にうかがいます。すると、思わぬお話を引き出せることが多い
◆取材の段取り
1.情報収集の「目的」を明確にする(何のために探すのか)
2.「目的の理想的な完成形」をイメージする
3.理想的な完成形のために「必要な情報」を明確にする
4.「取材対象者」(「必要な情報」を持っている人)と「協力者」を見つける
5.協力者の「メリット」と「ニーズ」が何かを考える(その「協力者」はどうすれば動いてくれるのか)
的確な協力を得るには、「ほんとうの目的」を伝えること
質問が「搾取」になってはいけない。こちらからも情報をお返ししよう
レスポンスは迅速に、リアクションは大げさに
「第3の対象」についての答えをいくつも集めているうちに、彼の考えていることや価値観が見えてくる
自分を表現するのが苦手な相手には、「イエス」か「ノー」で答えられる質問がいい
状況次第なのですが、「決めつけて、聞いてしまう」のも、場合によっては有効です
「両極端の条件」を尋ねる
自分の「得意分野」について聞かれて、イヤな顔をする人はいない
話題にこまったら「相手の得意なこと」×「自分の得意なこと」
「自分が語りたいこと」を話すのではなく、まず「相手が聞きたがっていること」や「相手がほしがっている情報」を察知して話す。これができる人は、確実に相手から信頼されます
「誰か」のために、「目的」を持って、情報を集めること
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『1万人インタビューで学んだ「聞き上手」さんの習慣』佐藤智子・著 飛鳥新社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864103216
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◆目次◆
はじめに
第1章 「 聞き上手さん」が知っている、「 質問」と「情報集め」のきほん
第2章 「 著名人インタビュー」の現場で私が学んだこと
第3章 今日から使える!
人生がかがやく「聞き上手さん」の質問・情報収集ノウハウ
おわりに──「質問」であなたの人生は大きくひらける
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