【神田昌典氏が語る、7つの未来予報とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4907072147
本日の一冊は、著名なマーケターである神田昌典氏が、栃木県立宇都宮白楊高等学校全校生徒900名の前で語った講演録。
未来予測に定評のある氏が、高校生たちの「10年後」に関係のある、「7つの未来予報」をまとめています。
目次として既に公開されているので、すべて紹介すると、以下の通りです。
◆7つの未来予報
第1の未来予報 お金がなくなる
第2の未来予報 会社がなくなる
第3の未来予報 病気がなくなる
第4の未来予報 国境がなくなる
第5の未来予報 学校がなくなる
第6の未来予報 貧困がなくなる
第7の未来予報 制約がなくなる
紙の本ということで、どうしても情報にタイムラグがあり、<第1の未来予報 お金がなくなる>では、問題となった「ビットコイン」への言及がそのまま載っていますが、大筋、未来に対する興味深い視点が示されています。
インターネットによって、かつてないほど物々交換がスムーズになったこと、銀行よりも信頼できる友達が大事になったこと、学校教育がなくなりつつあることなど、関係者にとってはドキッとするような未来が示されており、じつに刺激的な見解です。
高校生に語った内容ということで、ビジネスへの突っ込んだ説明はなされていませんが、未来のビジネスへのインスピレーションを得るには、十分な内容です。
既知のことも多いですが、改めて未来を考える良いきっかけとなりました。
全部で180ページ未満の薄い本。
さらりと読んで、未来に備えましょう。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分の人生を、他人の尺度に委ねるな
未来予報を聞くと、見えない富が見えるようになる
どの国の人でも、年齢別消費は50歳程度でピークを迎えます。なぜなら子どもが大きくなるにつれて、より大きな家が必要となるし、また教育費もかかる。だから、どうしてもお金を使わざるを得ない状況になるんですね。すると、これから50歳に向けての人口が多くなっていく国は、たとえば中国は2030年ぐらいまでは、途中ゴタゴタがあったとしても、経済は成長しつづけることがわかります
インターネットに接続すれば、「パンが必要な人」と「靴が必要な人」をマッチングできるようになった
物々交換は消費税がかからないんです。そうだとすれば、消費税が上がれば上がるほど物々交換をするインセンティブ(動機付け)が増えるわけです
銀行に預けているお金よりも、信頼できる友達をどれだけもっているかです。友達が多い人ほど、豊かな生活ができるようになります
以前、私の会社には40人ほどの社員がいて、デスクを並べて、仕事をしていました。でもいまは、社員は誰もいません。社員のかわりに40社と一緒に仕事をしています
お金で買えないもの。つまり、あなたを応援してくれる、有能な人とのネットワークのほうが貴重になっているのです
これは世界的な傾向で、会社設立でもっとも多いのが、社員1人のマイクロカンパニーなのです。アメリカがいちばん進んでいますが、東南アジアや中国、韓国でも非常に増えています
活躍の舞台を「日本」に限定しない
国の独占事業である、教育がなくなる
学歴が欲しいなら、躊躇せず最高峰を目指せ
すべての人の「キャリア(経歴)」は、大きな会社に勤めることが目的ではないはずです。自分が生まれてきたのは貧困をなくすためか、それとも、病気をなくすためか、差別をなくすためか、という目的を意識し、それを仕事にしようと思ったとき、アジアというのは格好の実験場といえます
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『成功のための未来予報』神田昌典・著 きずな出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4907072147
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◆目次◆
第1の未来予報 お金がなくなる
第2の未来予報 会社がなくなる
第3の未来予報 病気がなくなる
第4の未来予報 国境がなくなる
第5の未来予報 学校がなくなる
第6の未来予報 貧困がなくなる
第7の未来予報 制約がなくなる
おわりに 君に渡したいギフト
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