【名著『思考の整理学』の次に読みたい】
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本日の一冊は、50万部突破の大ベストセラー『思考の整理学』の著者、外山滋比古さんによる名著の復刻版。
※参考:『思考の整理学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480020470/
読書をはじめ、知識をインプットする際の工夫や、そこからアイデアを生み出すための知恵、環境作り、メモ術などについて言及しています。
ノウハウ書全盛の今日、あらためて読んでみると、日々の読書や執筆活動、その他さまざまな知識活動に活かせるヒントが満載です。
知識を吸収するにはまず腹をすかせること、精神を自由にするには肉体の一部を拘束すること、ノートをとるときはなるべく少なくなど、著者の経験に基づく知的創造のヒントがいくつも書かれています。
読書についてのヒントもたくさんありますが、どちらかと言うと、著者や編集者など、執筆・編集に携わるが読むと参考になる一冊かもしれません。
自身のアウトプット力を高めたい方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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われわれはこれまで思考の方法を求めるのに急であって、人によって異なる個性を反映した思考のスタイルを育てるのに、いささか怠慢であったような気がする
頭に入れたことがいつまでも変化しないでそのまま残っているようであったら、記憶力の優秀さを評価するよりも、消化力、理解力の
微弱さを嘆かなくてはならない
知識をどんどんとり入れるためには、まず腹をすかせていなくては話にならない
精神を自由にするには、肉体の一部を拘束して、いくらか不自由にする方がいいらしい
関心をもつというのは、そのほかのことに心が向かないこと
学校で教えるのは、つまり切り花の売買であって、花はいかにして咲かせられるかという思想の園芸学ではない。知識人というのは切り花の中にうまって花の香にむせぶ花屋にいくらか似たところがある
大人の生きている世界ではすべてではないが、大部分のものに名がついている。それだけ比喩作用の発動の機会もすくない。それがとりもなおさず、創造性の衰退につながる
専門の違ったものが、社交的なあるいは同志的な空気の中で語り合うことがどんなに創造的なものであるか
お互いが違ったことをしている人間だと、気軽に思ったことがいえる。談論をたのしむには同業者がいない方がいい
未知を理解するようになるには、これを虚構化しなくてはならない。存在しないものを表現した言葉がわからなくては、言語は文化の担い手になることができない
中絶読書は、読み切らないで、おもしろくなりそうなところで、つまり、スピードが出たところで、本から離れ、そこに生じる慣性を利して自分の考えを浮び上らせようとすることにほかならない
大きな木の下には草も育たない
一般に、ものを書くには、人間あまり幸福でない方がいいらしい
なるべく少なく、少なく、と心掛けてノートをとるのがノートの知恵
人間らしい人間であると、胸を張って生きていくためには、機械のできない”考える”ことをしなくてはウソである
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『知的創造のヒント』外山滋比古・著
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◆目次◆
1.忘却のさまざま
2.自力と他力
3.着想
4.比喩
5.すばらしきかな雑談
6.出家的
7.あえて読みさす
8.書くスタイル
9.酒を造る
10.メモ
11.ノート
12.頭の中の料理法
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