【勉強が好きになる方法?】
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以前にも編集後記で書きましたが、土井が利用する新宿南口のサザンテラスには、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の行列が毎日のようにできています。
こうした現象は、別にドーナツに限ったことではなく、ラーメンでも親子丼でもディズニーランドでも起こっているわけですが、土井の率直な感想は、「よく並ぶなあ…」というもの。
冷静に考えてみれば、理性ある大の大人がたった一瞬の口どけのた
めに1時間半並ぶ。すごいことです。
この非合理的な行動を裏づけるのが、本日の一冊でも触れられてい
る「ドーパミン」です。
本日の一冊『脳を活かす勉強法』は、このドーパミンの働きを活か
し、勉強のモチベーションを上げようというもの。
土井がいつもセミナーで言っていることですが、たまにしかやらな
い人が継続している人にはどうやっても勝てないわけで、逆に言え
ば、凡人でも継続するしくみさえ構築すれば、天才に勝つことができます。
本書はまさにこの「継続するしくみ」を構築するための脳の取扱説
明書なのです。
どうすれば持続力や集中力をつけることができるのか、苦手意識の
根底には何があるのか、記憶を定着させる、創造力を発揮するポイ
ントは何なのか。
内容については賛否両論あるようですが、確実にモチベーションの
上がる一冊ではあると思います。ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆脳を喜ばせる勉強のしくみ
1.「ドーパミン」による「強化学習」によって、脳を強化する
2.「タイムプレッシャー」によって、脳の持続力を鍛える
3.「集中力」を徹底的に身につける
苦手だと思っていることでも、人間の脳のしくみから考えると、実
は、ドーパミンによる強化学習のサイクルが回っていないだけなの
かもしれない
人間のモチベーションというのは、その人の好きなことや、人から
ほめられた経験、人から認められるといったポジティブなものから
しか絶対に生まれません
何をやるにしても「自分が選んでいる」という感覚こそが、強化学
習に欠かせません。部下や子どもの主体性を引き出すためには、ど
んな小さなことでもいいから自発的にやったことで「成功体験」を
持たせることが大切
脳は常に「苦しい刺激」を求めていますから、より苦しい刺激、さ
らに苦しい刺激というようにどんどんハードルを高くしていく
◆集中力が生まれる3つの要素
1.速さ――作業のスピードを極限まで速くすること
2.分量――とにかく圧倒的な作業量をこなすこと
3.没入感―周囲の雑音が入らないほど夢中になること
ポイントになるのは、原文から目を離すということ――つまり一時
的に頭の中に記憶し、それを書き写す作業にするべきなのです。原
文を見ながら書き写すプロセスの中には「記憶する」という作業が
抜けています。だから記憶が定着しないのです
なぜ夜はクリエイティブな活動に不向きなのか。それは、朝起きて
から夜寝るまでのあいだの記憶が整理・蓄積されるのは睡眠中だからです
現代の脳科学の知見に基づけば、学習は必ずしも秩序立ててやる必
要はありません。断片的なインプットを積み重ねるやり方でも問題
ないのです
ドーパミンによる強化学習でどんどん自分の個性をとがらせること
は、これからの人々にとって、とても大事な要素になってくるでし
ょう。すべての人の脳は、「暴走」し、個性を発揮できるようにつ
くられているのです
もし部下にチャレンジングな仕事をしてもらいたいと思ったら、部
下にセキュアベースを与えてあげることが大切です
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『脳を活かす勉強法』茂木 健一郎・著
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◆目次◆
はじめに
第1講 脳は「ドーパミン」と「強化学習」が好き
第2講 「タイムプレッシャー」が脳の持続力を鍛える
第3講 「瞬間集中法」で勉強を習慣化させる
第4講 茂木健一郎流「記憶術」
第5講 茂木健一郎の「読書のススメ」
第6講 脳のコンディションを把握しよう
第7講 自分を変える「一回性」に巡り会うには
第8講 偶有性がさらなる脳の発達を促す
おわりに
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