【稲盛哲学が語る人間修養の秘訣】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884748220
本日の一冊は、27歳で京セラ、52歳で第二電電(現KDDI)を創業、あわせて5兆円のビジネスを作り出した著者が、その成功哲学
を説いた一冊です。
大きな組織を率いるには、人間力が伴っていないと難しい、というのは昔からよく言われていることですが、本書はまさにその人間修養の極意を説いた一冊です。
「試練」に直面した時にどうやって対処するか、逆に「成功」した時に、驕り高ぶる気持ちをどうやって静めるか。
そんな卑近な話から始まり、人を思いやることの大切さ、哲学を持つことの大切さ、そして「才能を私物化してはならない」という教えまで、じつにさまざまな教えが説かれています。
成功するのにノウハウを求める人は数多くあれど、「自分」にその原因を求める人はほとんどいません。
しかし、利他的な人を好む、徳のある人を応援したくなる、という人間心理を考えれば考えるほど、やはり成功の要因の半分は人間性
である、と思わずにいられないのです。
もし読者が真剣に自己を磨こうと思うなら、本書はわずかな時間で読める、優れた自己啓発書になると思います。
人の上に立つ人は、ぜひ読んでおくべき一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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苦難に直面したときに、打ち負かされて夢をあきらめてしまったり、いい加減なところで妥協をしてしまったりするのか、それとも西郷のように、苦労を苦労と思わず、ひたむきに努力を重ねることができるのか、ここに人間的に成長できるかどうか、その分岐点がある
成功した結果、地位に驕り、名声に酔い、財に溺れ、努力を怠るようになっていくのか、それとも成功を糧に、さらに気高い目標を掲げ、謙虚に努力を重ねていくのかによって、その後の人生は、天と地ほどに変わってしまうのです。つまり、天は成功という「試練」を人に与えることによって、その人を試しているのです
地獄には自分のことしか考えない利己的な人が住んでおり、極楽には思いやりにあふれた利他の心を持っている人が住んでいる
才覚が人並みはずれたものであればあるほど、それを正しい方向に導く羅針盤が必要となります。その指針となるものが、理念や思想であり、また哲学なのです
嘘をついてはいけない
人に迷惑をかけてはいけない
正直であれ
欲張ってはならない
自分のことばかりを考えてはならない
人格というものは「性格+哲学」という式で表せる
純粋な「思い」がどんなに優れた知性にもまさる、強大なパワー
「他に善かれかし」と願う、美しい「思い」には、周囲はもちろん天も味方し、成功へと導かれる
物質的にいかに恵まれていようとも、際限のない欲望を追い続けていれば、決して幸せを感じることはできない
才能を私物化してはならない
結局、豊かさというものは「足るを知る人」しか実感できないもの
企業経営とは永遠に繁栄を目指すものでなければならず、それには「徳」に基づく経営を進めるしか方法はない
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『「成功」と「失敗」の法則』稲盛和夫・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884748220
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◆目次◆
第一章 人生の目的
第二章 思いの力
第三章 自らを慎む
第四章 道をひらくもの
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