【人生の時間を3つに分ける】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838718314
本日の一冊は、昨日ご紹介した『「残業ゼロ」の仕事力』に引き続き、ワークライフバランスをテーマにした一冊。
※参考:『「残業ゼロ」の仕事力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820717138/
「アメリカ人なら誰もが一度は観たことがある」という世界最大の
サーカス「リングリングサーカス」を舞台に書かれたストーリーで、
人生を3つのリングに分けて考えることの必要性を説いています。
ここでいう3つのリングとは、「仕事」「人間関係」「自分自身」
のこと。3つのリングを巧みに操るリングマスターのやり方を知る
ことで、充実した人生を歩むことができる、そんな趣旨の一冊です。
アメリカのサーカスを比喩に用いているせいか、ストーリー的には
ピンと来ませんが、3つの時間のスケジューリングという点で、じ
つに参考になる一冊です。
なかでも、「すべてのショーがうちのサーカスに向いているとはか
ぎらない」「大仕掛けのショーを出すタイミングをずらす」「客席
に座ってショーを楽しむ心のゆとり」などの視点は、すべてを完璧
にこなそうとして余裕をなくしがちな現代人に重要な示唆をもたら
してくれます。
本書の考え方をマスターして、3つの時間すべてを意識すれば、き
っとゆとりある、充実した毎日が送れることでしょう。
薄い本ですので、ぜひ気軽に読んでみてください。
————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————
リングマスターは、同時に三つのリングすべてに立つことはできない
リングマスターは、リングに呼び入れる前にかならず次のショーを確認する
サーカスを成功させる鍵は、三つのリングすべてで質の高いショー
を見せること
一枚には<仕事>、もう一枚には<自分自身>、残りの一枚には
<人間関係>と見出しをつけた
すべてのショーがうちのサーカスに向いているとはかぎらない
・うちのサーカスの目的にかなうだろうか?
・このショーを成功させるだけの人的・物的資源はあるだろうか?
個人の演技の良し悪しより、そのショーをプログラムのどこに入れ
たら効果的かを判断するのも戦略の一つ
プログラム構成のうまいサーカスの三つのリングを見てください。
各リングで大仕掛けのショーを出すタイミングをずらすことで、サ
ーカスは質の高さと効率のよさを保っている
リングマスターとパフォーマーの人間関係はサーカスの成功を左右する
チームのメンバー一人ひとりに大事な役割があり、ショーを成功さ
せるには各自が全力投球しないといけない
いい演技をしたらかならず積極的にほめ、いい演技ができなかった
らかならず前向きなフィードバックをする
ときおり人は笑いやリラックスを必要とするけれど、そのことをあ
まり真剣には考えていない
中休みは、サーカスがよりよいパフォーマンスをするために欠かせない要素
どうやらショーをこなすのに忙しくて、客席に座ってショーを楽し
む心のゆとりが足りなかったようだ
————————————————
『象はポケットに入れるな!』
ジョーンズ・ロフリン・著 トッド・ミュージグ・著 倉田真木・訳
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838718314
————————————————
◆目次◆
物語を始める前に
物語
物語を終えて
この書評に関連度が高い書評
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。