2008年8月18日

『新・サカキ式「大化け割安株」投資実習』榊原正幸・著

【大化け割安株を狙え!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478004552

本日の一冊は、ベストセラー『現役大学教授が教える株式投資「必勝ゼミ」』の著者であり、大学教授ながらフェラーリが変えるほど株で儲けてしまった榊原正幸さんが、その「科学的投資法」を明らかにした注目の一冊。

※参考:『現役大学教授が教える株式投資「必勝ゼミ」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569642799/

もともとは月刊誌「ダイヤモンドZAi」で連載していた「Prof.サカキの億万長者養成講座」をバージョンアップしてまとめたもので、体裁も雑誌テイストになっています。

著者の銘柄選択基準が極めて保守的な分、安心ではありますが、逆に相場が良くなると、基準を満たした企業がなかなか見つからないのも事実。

ただ、「休むも相場」という格言にしたがえば、堅く勝てる銘柄だけを抽出して投資する、というスタンスの本書は、極めてまっとうな投資指南書だとも言えるでしょう。

特徴的なのは、「自己資本比率が75%以上」「BPS(1株純資産)が1500円以上」というように、著者の投資の基準を具体的に数字で紹介している点。

巻末の「お宝銘柄リスト」は、あくまで出版時と投資時のタイムラグを考慮して使用して欲しいと思いますが、株式投資の基本的な考え方を学ぶ本としては、使い勝手がいいと思います。

株式投資に興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆サカキ式がターゲットとする銘柄の条件
1.東証1部に上場
2.自己資本比率が75%以上
3.BPS(1株純資産)が1500円以上

はっきりと数字になってから行動しても遅すぎることはない

BPSが1500円以上に達している企業は東証1部市場でわずか100社程度

BPSが高いほど、赤字の発生率は低くなる

◆買いの基準
1.PBR0.5倍以下
2.13週移動平均線が上向いたら買う

◆売りの基準
1.最低25%以上上昇するまで保有
2.高値から5%超下落したら売る
3.最高50%以上上昇したら売る
4.原則、半年が経過したら売る

PBR0.45倍以下まで下がると、全体の9割近くがすぐに反発している
(調査対象期間00年1月~04年12月)

残りの”バーゲンセール第2弾”に備えるため、資金を半分残しておく

「空売り」で被る損失は”青天井”

「信用取引」のリスクと無縁で、それと変わらない効果が得られるなら、「現物空売り」を実践したほうが断然有利

最終的に投資の成否を左右するのは「意思決定」の能力

自己資本比率が高すぎる株よりもほんの少し低めが化けやすい

大化け株を見つけ出す大きな手がかりとなるのは「EPSが3期連続で30%ずつ増えている」こと

危険すぎず、取りっぱぐれもない絶妙な基準はPER40倍、PBR1.5倍

株価の上昇率がEPS増加率の1.8倍を超えたら、そろそろ売り時

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『新・サカキ式「大化け割安株」投資実習』榊原正幸・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478004552
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◆目次◆

巻頭特集 株価が3倍になる株の見つけ方を発見!
基礎編 超割安株、発掘の極意!
第1講 どんな会社を買えばいい? 投資対象の条件はたった3つだ
第2講 有望な銘柄を見つけたらいつ買っていつ売るべき?
実践編 失敗しない売買タイミング分析法
第3講 個別銘柄を徹底分析! 具体的な買値と売値の予測ができる
第4講 1度に「全力買い」は非効率 買う時の資金配分で差をつけろ
第5講 知識だけでは儲からない マインド管理が勝敗を分ける
応用編 ついに発見! 大化け株発掘法!
第6講 「割安株」が「爆発株」に!? 大化けする割安株の特徴とは
第7講 早すぎず、遅すぎず「大化け割安株」の株価の急騰を取りきる極意
特別講義 サカキ式・超堅実な裏ワザ集
第8講 新興銘柄に手堅く投資をしたいならキャッシュリッチ企業を狙え
第9講 含み損がみるみる消えていく「塩漬け株」とプラスでサヨナラ
特別付録 Prof.サカキが選ぶお宝株リスト
おわりに

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