【ヒューストン大学人気教授が教える】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763133004
本日の一冊は、TEDスピーチでも上位に名を連ねる、ヒューストン大学人気教授、ブレネー・ブラウンさんによるベストセラーの邦訳。
原題は『Daring Greatly(果敢なる挑戦)』。セオドア・ルーズベルト米大統領が1910年4月23日にパリのソルボンヌ大学で行った「共和国の市民権」という演説の中の言葉が元になっています。
本書が説くのは、過去のトラウマ、自分の弱さ、恥などの感情を乗り越えて、強く生きる方法。
著者の言葉で言えば、「自己肯定感に立って人生に深く関わる」ための方法論です。
長く「恥」を研究してきた著者が危惧するのは、現在の若者に増えている自己愛性パーソナリティ障害や、「平凡であること」への不安。
これらを乗り越え、経済社会につきものの「比較」や「欠乏感」を、どうやって克服すればいいのか。
本書には、その方法論と心構えが書かれています。
著者は、恥から立ち直る力がもっとも強く、自分の価値を信じられる人たちを「偽りのない人々」と名づけ、偽りのない生き方をするための10の指標を示しています。
◆偽りのない生き方の10の指標
1.自分らしくあるという本来感をはぐくむ
2.自分自身を慈しむ自己共感をはぐくむ
3.立ち直る力を培う
4.感謝と喜びをはぐくむ
5.直感と信じる心をはぐくむ
6.創造性をはぐくむ─比較することをやめる
7.遊びと休息を豊かにする
8.平静さを培う─ライフスタイル化した不安を捨てる
9.有意義な仕事に励む─自己不信と「~すべき」を捨てる
10.笑い、歌、踊りを豊かにする
生きていれば、裏切られもするし、絶望を感じることもしばしばですが、ビジネスマンたるもの、そこで立ち止まることは許されません。
本書を読んで、強く生きる方法を実践したいものです。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分の弱さやもろい部分を認め、傷つく可能性と向き合おうとするかどうかで、どれだけ勇気があるか、どれだけ明確な目的をもっているかがわかる
恥を利用して人を管理しようとするとき、関わる意欲は失われる。失敗が許されないとき、学習、創造性、イノベーションは忘れられていく
ナルシズムの原因は「恥」
「あの人たち」を非難して「自分はましだ」と思わせてくれる理論には、私たちは気をよくするものだ
「私はこれでよい」と思えずに苦しむ人が増える原因、平凡な人生には意味がないというメッセージの氾濫が見えてくる。また有名人をもてはやす文化や野放しのソーシャルメディアの中で育った子どもたちが、いかにそのメッセージを取り込みやすく、歪んだ世界観を抱きやすいかも見えてくる
社会心理学の分野でも、自分は誇大広告にだまされにくいと思っている人こそ、もっともだまされやすいという調査結果が出ている。「弱みはないという思い込みは、有効な盾になるどころか本当の防壁となる反応を鈍らせる」のだという
私たちは他人がありのままの真実の姿をさらすことは歓迎するが、自分がそうすることは不安なのだ
話の重みに耐えられるような関係を築けた相手に、互いを尊重しながら真実を打ち明けるとき、絆と信頼と関わりはいっそう深くなる
見境なく「何もかもさらけだす」ことは、逆に、本当の自分を知られるのを防ぐ自己防衛の手段にすぎない
自分の価値を他人の評価にゆだねたとき、恥はあなたの人生をのっとり支配するようになる
成功するまで何度でもやり直す、熱意ある粘り強い人、革新的で創造的な仕事をする人が、成長する人なのである
勇気をもって何かに挑むには、自己肯定感が不可欠だ
恥について口を閉ざすほど、恥に支配される
恥は「私は変わることができるし、もっとよい行動がとれる」という自己への信頼感をむしばむ
恥から回復する力は、人とのつながり(自分自身とのつながり、大切な人とのつながり)
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『本当の勇気は「弱さ」を認めること』ブレネー・ブラウン・著 サンマーク出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/ 4763133004
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◆目次◆
1章 「いつも何かが足りない」という不安
2章 「傷つくこと」について私たちが誤解していること
3章 「恥」というグレムリンを退治する
4章 なりたい自分になるために、武器を手放すということ
5章 理想と現実のギャップを埋める方法
6章 人間性を取り戻す破壊力のある関わり
7章 「偽りのない」子育てのための終章
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