【ネスレ日本100年で初の日本人CEOが語る】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478024383
本日の一冊は、マーケティング本部長、社長として10年で売上3倍、利益5倍、ネスレ日本100年の歴史のなかで、初の日本人CEOとなった著者が語る、経営論です。
キットカットを受験生のお守りとして位置づけ、大成功したキャンペーン、オフィス需要を狙って導入した「アンバサダー」制度など、著者が実施したマーケティングの詳細が書かれていますが、面白いのは、著者自身の思想を作った、人生での出来事の数々だと思います。
入社一年目、英語をマスターするために英会話学校の教師に直接指導を依頼し、先方の家にまで転がり込んでしまった話、会議で意見が言えずにいたら、上司に「Silent is stupid.」と言われた話、キットカットのキャンペーンをホテルに持ち込んで断られまくった話…。
その根源には、おそらく母親に言われた「自分が嫌だと思ったことは、自分で変えなさい」という思想があったのだと思います。
人間の意識が、行動を変え、現実を変える。
その力のすごさを、見せつけられた気がしました。
経営者本としては、平均的な内容ですが、ビジネスマン教育のヒントとして読めば、役に立つ本だと思います。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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母はいつもこう言っていた。「自分が嫌だと思ったことは、自分で変えなさい」
ある日、ミーティング後に上司に呼ばれることになる。「タカオカ、どうしておまえは自分の意見を言わないんだ?」返す言葉もなかった。「アメリカには、英語を話せない人がたくさんいる。だから、英語がうまくないのはまったく問題じゃない。でも、『Silent is stupid.』だ。何も意見を言わない姿勢は間違っている」
失敗の定義とは何か。それはおそらく、失敗から何も学ばないことだ
たった2ヵ所、私たちの想いを理解してくださったホテルがあった。それが、新宿の京王プラザホテルと、同じく新宿ワシントンホテルだ。こうして、この2つのホテルと、2002年1月からサービスを開始することになる。結果は予想通り、受験生には好評で、感謝の言葉にあふれた多くの手紙をいただいた。「不安で押し潰されそうでしたが、試験に行く前にフロントの方に『試験がんばってくださいね』と言われて少し楽になりました。チョコとポストカードまでいただいて、とても嬉しかったですね」「ホテルでいただいたチョコは、試験会場で食べました。ホテルのご厚意は、一生忘れることができません」
ブランドにニュースがあれば消費者は反応する
去年と同じことをやったら、それはもう戦略ではない
人口が減少しているとはいえ、日本の世帯数は右肩上がりで増えている。年を追うごとに1人世帯や2人世帯が激増しているからだ
縄張り意識を振りかざし、新たなビジネスの可能性を奪い取ることだけはしてはならない
ビジネスは、成功体験や成長が一番の薬になる
経営者がやるべきは、モチベーションを失ったポテンシャル人材をどう扱うかだ
変革にコンセンサスは必要ない
Crisis is opportunity.
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『ゲームのルールを変えろ』高岡浩三・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
序章 史上初、生え抜き日本人社長の誕生
第1章 マーケティングは経営そのものである
第2章 売れない商品を売ってこそ一人前
第3章 撤退という決断を下すとき
第4章 批評の前に自分のアイデアを実行せよ
第5章 ゲームのルールを変えろ
第6章 採用・育成・評価で会社は決まる
第7章 危機のあるところに機会がある
終章 本物のリーダーはリーダーをつくる
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