【慶應の人気授業を書籍化!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761269332
本日の一冊は、慶應ビジネス・スクールで大人気の授業を書籍化した一冊。
著者は、ハーバード大学のビジネス・スクールで博士課程を卒業し、現在、慶應ビジネス・スクールで「組織マネジメント」を教えている高木晴夫教授です。
マネジメントに関しては、理論から名言、体験談、ノウハウまで、それこそ星の数ほど本が出ているわけですが、現場で必要な、「行うべきこと」をまとめてくれている本は、そんなに多くないと思います。
講義のなかで著者は、「『配る』マネジメント」を提唱していますが、その意味するところは、以下の通りです。
<部下たちは多かれ少なかれ、次のような疑問や悩みを抱えています。「自分にこの仕事が任された理由がわからない」「自分の仕事は会社にとって本当に意味があるのか」「自分の本来の力を発揮させてもらえない」つまり、会社における自分の仕事と存在の価値に対して、答えを求めているのです。マネジャーの本質的な仕事とは、そうした部下たちの疑問や悩みを解決する「適切な情報を配る」ことなのです>
では、「適切な情報を配る」ために、われわれはどうすれば良いのか。
本書には、まさにその手順、ノウハウが書かれています。
いくつか、主要なものをピックアップしてみましょう。
◆上司が部下に「配る」5つの大切な情報
1.状況情報
2.方向性情報
3.評価に関する情報
4.個別業務情報
5.気持ち情報
◆動機付けを上げるための方法
1.「ある仕事をさせて、手応えを得る」というサイクルを体験させる
2.その仕事がどんな状況の中で、どんな意味を持つのかを認識させる
◆重要なのは、仕事を「配る(割り振る)」際に、
1.その仕事が会社にとって必要な仕事で(ちゃんと意味があり)、
2.それがどのような目標達成の一部になっているのか、
3.その仕事の中身や困難さ容易さが、その部下の能力水準をどう考慮した結果なのか
という3点に関する説明を、上司が部下にしてあげること
タイトル『プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった1つ』の「たった1つ」というのは、もちろん「配ること」ですが、本書には、「配り上手」になるための手順がまとめられています。
文章も講義形式で読みやすく、要点がまとまっているので、ストレスなく読み進めることができました。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆上司が部下に「配る」5つの大切な情報
1.状況情報
2.方向性情報
3.評価に関する情報
4.個別業務情報
5.気持ち情報
◆動機付けを上げるための方法
1.「ある仕事をさせて、手応えを得る」というサイクルを体験させる
2.その仕事がどんな状況の中で、どんな意味を持つのかを認識させる
Aさんが自分の仕事に対して何らかの「働きかけ」を行うと、仕事から「手応え」が戻ってくること。この条件さえ保たれていれば、動機付けは高く維持されます
◆人が主体的に動くために必要な4つの「認識」
1.どんな状況で、それがどんな意味を持つのか
2.なぜその仕事を担当するのか
3.その仕事はどう評価されるのか
4.上司は何を考えているのか
重要なのは、仕事を「配る(割り振る)」際に、
1.その仕事が会社にとって必要な仕事で(ちゃんと意味があり)、
2.それがどのような目標達成の一部になっているのか、
3.その仕事の中身や困難さ容易さが、その部下の能力水準をどう考慮した結果なのか
という3点に関する説明を、上司が部下にしてあげること
部下が、指し手意識が高いか、コマ意識が高いかを見極めたうえで、その部下にとって最もふさわしい形で「情報を配る」
とりわけ知っておくべきなのは、彼らが「どんなより大きな目標の一部になっているか」ということを理解しておくことです。情報を獲りに行く先の人のさまざまな「状況」を把握しようという目線を持って、相手と話をすれば、よい情報を引き出すことができます
キャリアというのは、「拡大」→「収束」→「結晶化」という流れで移り変わっていきます
悲観的な判断基準で仕事をし、明るい気持ちで活動する
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『プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった1つ』高木晴夫・著 かんき出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761269332
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◆目次◆
イントロダクション マネジャーに最も大切なこととは
第1講 「配る」マネジメントを実践する基礎知識
第2講 個人とチームを動機付ける方法
第3講 マネジャーは「情報」を獲りに行く
第4講 経営専門能力とキャリアを向上させる
第5講 マネジャーが知っておくべき人事部の存在と中身
第6講 マネジャーは職場の危機にどう対応するか
第7講 優れたマネジャーは変革とイノベーションを目指す
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