【英語上達の意外な視点?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763132849
本日の一冊は、30歳から独学でTOEIC(R)テスト980点、英検1級を取り、5年間で9カ国語をマスターした著者が、語学上達のための「意外な」視点を提供した一冊。
その意外な視点とは、タイトルにあるように、『まずは動詞を決めなさい。』ということ。
われわれ日本人は、<英語でアウトプットするとき、主語から順番に考え>る習性があるようですが、著者によれば、これはNGなやり方。
代わりに、話したい「動詞」を決め、それをベースに会話を組み立てた方が、うまく行くというのです。
この動詞に着目するやり方を、著者は「動詞フォーカスメソッド」と呼んでおり、以下の3つのステップにまとめています。
◆動詞フォーカスメソッド
ステップ1:徹底的に動詞を覚え、使えるようにする
ステップ2:つねに動詞とセットで文法や表現を身につける
ステップ3:必ず「動詞→主語→動詞の後ろ」の順でアウトプットする
また、本書で目からうろこだったのは、<動詞に色をつけると、英文がどんどん読める>というメソッド。
これは、実際の英文中のすべての動詞に、マーカーや色鉛筆で色をつける方法ですが、これで随分はやく英文が読めるようになるそうです。
英語上達のための意外な視点が見つかる一冊。ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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英語は「動詞」がすべてです。動詞がわからなければ、英語は理解できません。逆にいうと、動詞さえわかれば英語の「読む」「書く」「話す」「聞く」は驚くほど短時間で可能になります
多くの人は、英語でアウトプットするとき、主語から順番に考えます。しかし、それは間違いです。どんなに勉強しても、英語を前から考えていたらあなたの努力は一向に実を結びません
ためしに「英語は難しい」という日本語を英訳してみてください。English is difficult.という訳が正しいと思っているうちは、どんなに勉強をしてもあなたの英語力は向上しないでしょう
realizeを適切に訳せないのはそれに対応する動詞が日本語にないからで、claimとargueがどちらも同じ意味に訳されてしまうのも二つを区別できるほど日本語に動詞が多くないから
日本人は英語でも動詞のボキャブラリーが圧倒的に足りません。英訳するとき、たとえば「所在を探り出す」を表すのにidentifyを使うべきところをfindにしてしまったり、「必要性を実感する」という場合にrealizeではなくunderstandなどを使ってしまうのがいい例です
英語で何かしゃべろうとしたり、話したりするときに日本人は、動詞を使って表すべき文を「なんとかイズなんとか」のような言い方で表現しようとする
日本語では“気安く”過去形を使ってしまう
なぜ言語の中で動詞が大切な役割を持つのか。それは、私たちが「時間」の中で生きているからです
動詞は動作を表す単語であるがゆえに、時間的な幅を持っている
◆動詞フォーカスメソッド
ステップ1:徹底的に動詞を覚え、使えるようにする
ステップ2:つねに動詞とセットで文法や表現を身につける
ステップ3:必ず「動詞→主語→動詞の後ろ」の順でアウトプットする
他動詞か自動詞かを見分けることで、その動詞の後にくる言葉についておおまかに想像がつきます
動詞に色をつけると、英文がどんどん読める
英語で自分の意見や考えを伝えられるようになったときが、英語ができる人になったとき
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『まずは動詞を決めなさい。』網野智世子・著 サンマーク出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763132849
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◆目次◆
第1章 なぜ日本人は英語ができないのか?
第2章 動詞がわかれば英語は瞬時に理解できる
第3章 動詞フォーカスメソッドを身につける効果的な方法
第4章 英語を学ぶと人生はこんなに変わる
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