2007年4月10日

『ビジョナリー・ピープル』

【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862761003

本日の一冊は、名著『ビジョナリー・カンパニー』の共著者が、世界で活躍する200人以上にインタビューし、意義ある人生の方程式を明かした一冊。

※参考:『ビジョナリー・カンパニー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822740315

金銭的に成功している人だけでなく、自分が進むべき道を進んで、信条や仕事をまっとうしている人物を主に取り上げ、その特徴をまとめた、これまでにないコンセプトのビジネス自己啓発書です。

著者らがインタビューした200人は、ピューリッツァー賞、グラミー賞、ピーボディー賞、アカデミー賞の受賞者、オリンピック選手など、さまざまな分野から厳選された人々。

人種差別や母の愛人によるレイプにも関わらず、崇高な理想に生きた、アメリカを代表する黒人女性詩人、マヤ・アンジェロウ、郵便物の受付係から有名金融コラムニストになったジェーン・ブライアント・クイン、グラミン銀行を設立し、「マイクロクレジット」のアイデアで多くの貧困層の命を救ったムハマド・ユヌス…。

彼らの信条や力強い言葉、たぬまぬ努力に、読者はきっと胸打たれるに違いありません。

『ビジョナリー・カンパニー』が多くの人に「理想の企業像」を示したとすれば、本書は多くの人に「理想の人生」を示してくれた。
そんな気がします。

豊かな時代にあって、金銭だけの成功では満たされない贅沢な現代人。

本書は、そんな彼らに情熱と生きる指針を与えてくれる、そんな一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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いつまでも生き続けるビジョンや文化を生み出したリーダーは<時
計をつくる人>であり、その組織は時の流れという試練に耐え、リ
ーダー本人よりも長く生き続ける。そして最後には、<時を告げる
人>として機能している人たちの経営する組織よりも、優れた実績
を残すのだ

成功というものは、自分が大切にしているものへの個人的な強い思
い入れがなければ、しかも富、名声、権力、あるいは結果としての
周囲の支持、といったものに頼っても頼らなくても取り組もうとす
るだけの積極性がなければ、おぼつかないのだ

完璧さが最後の最後になって手に入るのは、何も付け加えるものが
なくなったときではなく、何も取り去るものがなくなったとき
(アントワーヌ・ド・サン・テグジュペリ)

ビジョナリーな人にはとてつもなく高い基準があり、それが永続し
て繁栄するための強みを与えているのだ

具体的な目標を達成するためにはそれに専念することが必要、とい
うのが世の中の常識だ。ところが、分別なくひとつのことを追いか
けるのは、伝説の黄金都市エルドラドを探すようなものだ。人生で
ただひとつ専念していること以外をすべて排除してしまうと、そこ
には本当の宝物の位置を探り当てるのは不可能だと思い知らされる
落とし穴が待ち構えている

彼らがみな絶えず取り組んでいることがひとつあるとすれば、つま
り、彼らが共通に持っている価値観があるとすれば、それは、自分
の生きがいに対する誠実さだ

人に与えられた時間は限られている。だから、誰か他人の人生を生
きて、その時間を無駄にしてはならない(スティーブ・ジョブズ)

大義には自分自身を熱狂させるようなカリスマ性がある、というの
がケレハーの信念だった

弱点は悲劇の原因ではない。むしろ、英雄の弱点との関わり方が、
その破滅の元凶になる

打ち込む価値のあるもので、ひとりの力だけでなし遂げられるもの
なんてひとつもない

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『ビジョナリー・ピープル』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862761003
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■目次■

序章 ビジョナリー・カンパニーから、ビジョナリー・ピープルへ
第一章 改めて成功を定義する
PART1 意義――彼らは、なぜ成功し続けられるのか
第二章 情熱と意義を追求する
第三章 情熱はひとつだけではない
第四章 誠実な姿勢をつらぬく
PART2 思考スタイル――究極の変身は頭の中から始まる
第五章 静かな叫びに耳を傾ける
第六章 カリスマは大義に宿る
第七章 失敗を糧にする
第八章 弱点を受け入れる
PART3 行動スタイル――生きがいのある人生を紡ぐ
第九章 思いがけない幸運に備える
第一〇章 論争を盛り上げる
第一一章 すべてを結集させる
付録 ビジョナリー・ピープルへの道のり

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