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本日の一冊は、NHKの報道記者として活躍後、94年より11年間、「週刊こどもニュース」のお父さん役を務めた池上彰さんが、わかりやすい説明の技術と伝える力を磨く方法を説いた一冊。
素朴ながら本質を突いた質問をする子どもたちと長年付き合ってきた著者には、あいまいな理解・表現は禁物。
カタカナ語や専門用語を一切使わずにどうやって説明するか、長年試行錯誤してきた成果が、惜しげもなく披露されています。
「伝える力」の源泉である自分自身の理解度を高めるためにどうするか、読んでもらう・聞いてもらうためにどんな「つかみ」を持ってくるか、人に一目置かれるためにどんな要素を報告書に盛り込むか…。
テレビ番組から芸人のボケ/ツッコミ、プロスポーツ選手のコメントまで、ありとあらゆる事例を用いて、具体的かつわかりやすく説明しています。
なかでも、爆笑問題の危機管理、ゴア「元次期大統領」の挨拶、綾小路きみまろさんの毒舌などは、PR担当者や編集者など、コミュニケーションのプロが読んでも参考になる内容です。
読んでみて土井は、思わず芸人のDVDを買い漁りたくなりました(笑)。
コミュニケーション能力を高めたい方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「伝える」ために大事なこと。それはまず自分自身がしっかり理解
することです
何かを調べるときには、「学ぼう」「知ろう」という姿勢にとどま
らずに、まったく知らない人に説明するにはどうしたらよいかとい
うことまで意識すると、理解が格段に深まります
理解を深めるにはどうしたらよいのか。そのためには、まずはその
前段階として、「自分がいかに物事を知らないか」を知ることから
スタートするしかありません。そして、事実に対する畏れを持つこ
とも大切です
求められるのは、どの事実を拾い、どの事実をそぎ落とすのか、と
いう取捨選択の能力です。「重要なこと」と「重要でない」ことを
判断する能力ともいえます
「伝える力」に自信があってもなくても、最も大事なことは「聞く
耳を持つ」ことです。そして、他者の意見に「謙虚である」ことです
相手が話をしたくなるような話題を振って、時に親身になり、時に
感心し、時に大きくうなずいて、相手に気持ちよく話してもらう
同じことを書いたり話したりするにしても、わざと反対のことを言
ったり、意外な話から始めたり、時系列を逆転させたりと、相手が
興味を持ってくれる方法を考えましょう
相手に対する愛情が根底にあるかどうか、そして、互いの信頼関係
が築かれているかどうかで、表面上は同じ言葉であっても、相手に
与える印象は大きく異なる
悪口は本人に面と向かって言えるレベルにとどめるべき
現地に行って問われるのは「五感」や「雑感」です。色、音、味、
におい、手触り。五感を研ぎ澄まし、現場の空気を感じ取って、報
告書や提案書の中にさりげなく入れるのです。そうすることで、報
告書や提案書はあなた独自の文書になると同時に、臨場感の漂う文
書になることでしょう
便利な言葉を使っていると、使う人が思考停止になってしまう
「いずれにしても」「いずれにしましても」は、絶対に使ってはいけません
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『伝える力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569690815
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┃▼目次▼
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┃ はじめに
┃ 第1章 「伝える力」を培う
┃ 第2章 相手を惹きつける
┃ 第3章 円滑にコミュニケーションする
┃ 第4章 ビジネス文書を書く
┃ 第5章 文章力をアップさせる
┃ 第6章 わかりやすく伝える
┃ 第7章 この言葉・表現は使わない
┃ 第8章 上質のインプットをする
┃ おわりに
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