2012年8月27日

『増補改訂版 仕事ができる人の心得』 小山昇・著 Vol.2960

【ビジネス用語の面白辞典?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484122197

本日の一冊は、日本経営品質賞、経済産業大臣賞、IT経営百選最優秀賞など、数々の賞を総ナメにした株式会社武蔵野の代表取締役社長、小山昇氏がまとめた経営用語集。

ちょっと昔、日経ビジネス人文庫から、アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』を真似た『ビジネス版 悪魔の辞典』という本が出ていましたが、あれに似たテイストで、経営用語をシニカルにまとめています。

説明してもピンと来ないと思うので、いくつか紹介してみましょう。

まずは、本書の面白さである、シニカルな内容から。

【あとで】
実行しないということです。油断することです。そして期日直前になってしまって、焦って上手にできません。

【生き字引】
なんでもその人に聞くことになり、発展性を妨げる。ベテランに多い。

【年功序列】
若くて優秀な人が辞める。実際に能力のない人が地位につくことです。

そして、ビジネスマンが読むべきノウハウ部分はこんな感じです。

【赤字】
社長の甘えです。社長が赤字になってもよいと決定したからです。罪悪です。赤字は絶対に避けるという意識をもって、1円なりとも損をしないようにすることです。

【アフターサービス】
前向きな営業です。お客様に言われてから行っても効果は薄いし、お客様にまず喜ばれません。担当者を決め、ルートを組んで定期的に訪問すると、スケジュールを組みやすく、生産性が高い。差別化の要因です。

【実印】
軽々しく押してはいけない。軽い気持ちで押しても、一生重荷を負うことになる。会社の実印は社長が管理する。人任せにしない。

本書にはこのように、エンタメ部分と実用部分がほど良く混ざっており、ビジネスマンならきっと楽しく読めるはずです。

バッグに常に入れておいて、戒めの書としたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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【赤字】
社長の甘えです。社長が赤字になってもよいと決定したからです。罪悪です。赤字は絶対に避けるという意識をもって、1円なりとも損をしないようにすることです。

【あとで】
実行しないということです。油断することです。そして期日直前になってしまって、焦って上手にできません。

【アフターサービス】
前向きな営業です。お客様に言われてから行っても効果は薄いし、お客様にまず喜ばれません。担当者を決め、ルートを組んで定期的に訪問すると、スケジュールを組みやすく、生産性が高い。差別化の要因です。

【生き字引】
なんでもその人に聞くことになり、発展性を妨げる。ベテランに多い。

【引退】
負けても悔しさがなくなった時です。年老いた幹部が会社のためにできる最後の大仕事です。

【外部講師】
専門技術だけにとどめる。

【幹部の基準】
役員:社長の方針を1日で実行する人。
部長:社長の方針を1週間で実行する人。
課長:社長の方針を1ヵ月で実行する人。
ヒラ社員:社長の方針をなかなか実行しない人。

【実印】
軽々しく押してはいけない。軽い気持ちで押しても、一生重荷
を負うことになる。会社の実印は社長が管理する。人任せにしない。

【真のサービス】
競争のないところには存在しない。

【年功序列】
若くて優秀な人が辞める。実際に能力のない人が地位につくことです。

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『増補改訂版 仕事ができる人の心得』小山昇・著 阪急コミュニケーションズ

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484122197
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◆目次◆

※ないので省略します

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