http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478360901
本日の一冊は、ひと言で言うと、「リーダーのためのコミュニケー
ション・ノウハウ」です。
著者らは、これまでにモトローラやサン・マイクロシステムズなど
の企業で中堅幹部のコミュニケーション指導を行い、実績を上げて
きた人物。
現在は、トムピーターズ・カンパニーのCEOと副会長を務めてい
るそうです。
本書は、この2人が、リーダーのための話し方心得とテクニックを、
簡潔にまとめたもの。
リーダーのコミュニケーションに必要不可欠とされる「事実」「感
情」「シンボル」をいかにして扱うか、そのヒントが書かれており、
じつに参考になります。
本書を読んで気づいたことは、リーダーとして成功するためには、
「自分を知る」ことが必要不可欠である、ということ。
「どんなリーダーになりたいのか」「リーダーとしての原点は何か」
「自分の核となる信念は何か」「自分はリーダーとして貢献できるの
か」
著者の問いかけに答えているうちに、リーダーとして大切なことに
気づかされる、啓発的な一冊です。
人を指導する立場にある方は、ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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ビジネス・リーダーにとっての「核心」とは、説得力あるコミュニ
ケーションによってフォロワーの意識、信念、能力を高めること
◆有能なコミュニケーターが使う3つのチャネル
1.事実によるコミュニケーション
2.感情によるコミュニケーション
3.シンボルによるコミュニケーション
リーダーが伝えたいことは部下の言葉、チームメンバーの言葉で語
られなければならない。そしてメンバーは、「事実・感情・シンボ
ル」をとおしてリーダーの言葉を理解するのである
あなたがリーダーになりたいなら、立場を鮮明にすることを恐れてはい
けない
失敗は自分の責任に、成功は他人の手柄にしなければならない。人
から好かれたり、死後に名を残したり、尊敬を受けたりすることを
期待してはいけない。昼も夜も働きつづけ、ほとんど感謝されるこ
とはないと覚悟しよう
リーダーのコミュニケーションは、読み上げでなく解釈であるべき
だ。数字を最小限に、解釈を最大限にすれば、たいていは退屈を興
味に転換できる
愛、希望、悲しみ、怒り、喜びなどは、三原色のように、リーダー
のパレットの基本色である。リーダーがこうした「基本感情」を発
信すれば、人々は自分たちがビジネスの道具でなく、人間として扱
われたと感じるのだ
突き詰めれば、リーダーシップとは他人を信じることなのだ
人間の脳は「物語」を記憶するようにできている
絆や信頼は頻繁に顔を合わせることによってしか生まれない
リーダーが「伝える力」を手に入れるということは、「本当の自分」
を見つけることにほかならない
本物のリーダーになるには、言葉と行動が一致していなければならない
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『リーダーの「伝える力」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478360901
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■目次■
序文 トム・ピーターズ
1.リーダーの声は届いているか
2.「事実・感情・シンボル」
3.ドラマの発見
4.人は「事実」を愛す
5.「感情」にチャネルを合わせる
6.「シンボル」
7.コミュニケーションの縦糸としての「テーマ」
8.「信念」はリーダーの条件
9.「疑惑の霧」を晴らせ
10.ワン・ボイス・カンパニー
終章 全員参加の資本主義へ
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