2006年5月9日

『売り方から考えるヒット商品プラン』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798110914

本日の一冊は、テンプレートに入力するだけで価値ある企画書が作
れる、翔泳社の定評あるシリーズの商品企画版です。

最初に出た『手を動かしながら考えるビジネスプラン』は、内容が
充実していた上、類書が少なかったこともあり(あっても高額)、
ベストセラーとなりましたが、本書もまた、同様の便利な一冊です。

※参考:『手を動かしながら考えるビジネスプラン』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798107808

土井も仕事がら、企画書を多くつくるのですが、この手の仕事を効
率的・効果的に進めるには、フォーマットに慣れるのが一番です。

その点本書は、商品企画のフレームワークを示し、かつフォーマッ
トに従って記入するだけで最終的な企画書が出来上がるという優れモ
ノ。

もっと「商品企画の真髄」みたいなところに踏み込んでくれれば、
さらに満足度が上がったのですが、フレームワーク、フォーマット
を理解するには必要十分です。

商品企画書の書き方がよくわからない、効果的な書き方を学びたい、
という人には、ぜひ使っていただきたい一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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◆商品開発の4ステップ
ステップ0 商品仕様もしくは商品アイデア
ステップ1 商品の見せ方(コンセプト)
ステップ2 商品の売り方(マーケティング)
ステップ3 商品開発の進め方(マネジメント)

◆「売り方」プランの構成要素(決めなければいけないこと)
1.いくらで売るか 2.どこで売るか
3.どのように伝えるか 4.どのように何度も買わせるか

商品開発にあたって重要なのは、自社の強みが最大限活かせるよう
にすること

商品を売るためには、商品と市場のほかに、組織、人材、文化、流
通、外部ネットワーク、広告、広報など、様々なものが必要です。
それらを最大限に活用することで、売れる商品が生まれてくる

「顧客を絞り込む」というのは、その商品を購入する中心層を明確
にすることで、決してそれ以外の層が購入しないというわけではない

市場に多くの商品があふれている現在、まったく競合がない商品分
野というのは少ないものです。そして、競合の中で顧客に新鮮なイ
メージを与える商品でないと購入には至りません。そこで重要にな
ってくるのが、コンセプトです。そして、これまでにない便益を提
供する商品コンセプトを、顧客にきちんと伝えるには一言化(キー
メッセージ)も必要

便益には、機能的便益と情緒的便益という2種類が存在します

◆商品コンセプトの3要素
1.誰に 2.どのような使用・購入シーンで 3.どのような便益を

◆効果の大きい商品要素
1.ネーム(78.2%) 2.スローガン(26.4%)
3.パッケージ(20.0%) ※日経産業消費研究所の調査

商品開発を進行する上で、何より大切なのは内部関係者の巻き込み

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『売り方から考えるヒット商品プラン』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798110914
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■目次■

第1章 まずは、1枚企画書を書いてみよう!
第2章 商品開発の目的、目標、関係者を知ろう!
第3章 商品開発のテーマ(課題)を見つけよう!
第4章 商品の顧客を設定しよう!
第5章 商品のターゲット顧客を調査しよう!
第6章 商品のコンセプトを作ろう!
第7章 商品のポジショニングを決めよう!
第8章 商品の売り方を考えよう!
第9章 商品の顧客を育成しよう!
第10章 商品開発プロジェクトを始めよう!

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