2005年12月12日

『人蕩し術 (ひとたらしじゅつ)』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891010983

本日の一冊は、数多くのリーダー、経営者に独自の「人蕩術」を教え、数多くの成功者を輩出している著者が、人心掌握の方法と、その根源にある人間心理に迫った一冊です。

著者いわく、「人生における成功とは、自分の陣営に『いかにして良き味方を得られるか』にかかっている」。

とくに、「為そうとする事が大きくなればなるほど、他の人間の協力なしに成功できない」というのです。

では、どうすれば人の協力を取り付けられるのか、人に好かれる人間になれるのか。

そのためには、著者が説く、人間の「魅力」の本質、そして誰もが持つ、「5つの本能的衝動」を理解し、それを満たしてあげることです。

本書の最大の魅力は、これまで、そんなものに秘訣はない、と思われてきた、「魅力」の問題に、真正面から挑んでいる点です。

なぜか人に好かれない、集まってもすぐに離れていってしまう、という方には、効果てきめん。

とくにマネジャー、経営者にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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成功する人間は他の人間を友とし、味方となし得るが、成功できない人間は自分の周囲を敵や無関心者によって囲まれてしまう

◆人蕩の極意
魅は与によって生じ求によって滅す

人間は群れをなして生きる動物です。つまり、一人では生きられないのです。それで、会社、家族、学校、友人同士などから、大きくは国家、人種に至るまで、人はグループを作り、その中にある安らぎを見いだします。これがつまり群居衝動です

群居衝動がうまく充足されない、という主原因は、実にこの自己重要感がうまく充足されていない、という点に密接な関係があり、この自己重要感が傷つくことによって、群居衝動が手ひどく低下されられてしまう

◆5つの本能的衝動
1.生存本能 
2.群居衝動 
3.自己重要感
4.性欲 
5.好奇心

悩みの少ない人は、他人の悩みを救ってあげることができ、そしてこれこそが、その人の魅力を発生させる根元的な力

魅力を得る最大の秘訣は、自分にとって有用なる人物の自己重要感を充足させてやり、もって、彼の自分に対する群居衝動をより強く喚起せしむるところにこそある

◆自己充足の方法
1.自己の才能を表現し、世間にそれを認めてもらうこと
2.他人のために役立つようなことをすること
3.自己暗示をかけること

小さな約束を守り、いつも笑顔で人に接し、ぐちを語らず、他人を非難せず、時間を守り、失意の人を勇気づけ、愛語をもって人を喜ばせ、あなたへの中傷は笑って許す

人が信用できるか、できないかなどと悩むより、「物には必至あり、事に固然あり」ということを知ること

秘密のある人には、魅力があります

好奇心に対しては「まず与え、そして惜しむ」(中略)この好奇心における衝動をかきたて、自分に対する幻想を描かせることこそ、人蕩し術の極意
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『人蕩し術 (ひとたらしじゅつ)』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891010983
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■目次■
まえがき
第一章 真の魅力とは何か
第二章 魅力の正体とその秘密
第三章 飢えへの恐怖(生存本能)
第四章 人々は自己重要感に飢えている(群居衝動と自己重要感 その一)
第五章 自己重要感の高め方(群居衝動と自己重要感 その二)
第六章 恐るべきアラヤ識の力(群居衝動と自己重要感 その三)
第七章 性的魅力の根源(性欲衝動について その一)
第八章 陽気さこそ成功の源泉(性欲衝動について その二)
第九章 遊戯三昧の心境(好奇心)
第十章 人蕩し術奥義
付録 「かねもうかるの伝授」脇坂義堂 著
あとがき
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