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本日の一冊は、鉄鋼王カーネギーからアイアコッカ、ウェルチ、マイケル・デル、ウォーレン・バフェットまで、世界の名立たる経営者たちのプロフィールと功績をコンパクトにまとめた、いわば「経営者大全」です。
それぞれの経営者の生い立ちから成功までの経緯、時代背景、われわれが学ぶべき経営のエッセンスまでが、じつに手際よくまとめられています。
若干、各経営者の成功要因の分析が甘く、また経営哲学的な部分が欠けているため、読み応えに欠けますが、各経営者をより深く知りたい人のためのブックガイドなどもあるので、あわせて読めば理解が深まると思います。
手っ取り早く経営のエッセンスを学びたい場合にはもちろん、ちょっとした調べものにも重宝する一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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「成功したいと夢見る人はいっぱいいますよ。僕の場合、成功なんてものは失敗と反省を何度も何度も繰り返したあげくに、やっとつかむものです。実際、成功は仕事の1%。これは失敗に終わる残りの99%の仕事があって、はじめてたどりつけるもの」
(本田宗一郎)
◆リー・アイアコッカ
才能豊かなセールスマンと、部下の気持ちがわかる経営者が同居している希有な存在のアイアコッカには、どのモデルが売れるか売れないかを本能的に感じ取る力があった
「GEを世界で最高の価値を持つ企業にする、そのためには利益の出ない分野はすべて切り捨てる。将来、すべてのGEの事業は、その業界でナンバーワンあるいはナンバーツーの立場を確保しなければならない」
(ジャック・ウェルチ)
「経営のプロフェッショナルに求められる最も高度な資質は、あらゆる事象から本当の事実をかぎ分ける能力だ」
(ハロルド・ジェニーン)
◆松下幸之助
松下は優秀な技術者だったが、それ以上にマーケティングの才があった。砲弾型ランプの需要が旺盛なのに乗じて、日本全国に販売網を構築した。全国的な販売網を構築し終わると、今度は松下の製品に商標の「ナショナル」を表示し、大量販売できる製品に育つことを狙ってそのランプの価格を引き下げた。さらに、他に先駆けて全国紙を使った新聞広告も打った。これは1920年代の日本にはほとんど見られない手法だった
◆ウォーレン・バフェット
バフェットが並はずれた成功を重ねることができた理由は、投資の原則をあくまでも貫こうとする姿勢があるからだ。企業に栄枯盛衰はつきもので、流行の最先端を突っ走っていると思っていても、次の瞬間には倒産の憂き目にあうこともある。バフェットはどんなお祭り騒ぎにも、断固として乗ることはない
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『世界で最も偉大な経営者』
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■目次■
第1部 冒険者たち
第2部 マネジメントの神々
第3部 伝説のキングダム
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