2005年7月8日

『バフェットの投資原則』

http://tinyurl.com/d5d76
本日の一冊は、久々に世界一の投資家、ウォーレン・バフェットに関する本です。

本来なら、本人が書いたものを読みたいところですが、今回もまたジャーナリストが書いたもので我慢するしかありません。

著者のジャネット・ロウは、そういった読者ニーズを理解して、今回の本では、なるべくバフェットの生の声を残そうと、腐心しています。本書でカッコ書きで示されているセリフは、ほぼ本人の発言そのものであり、バフェットという人物を正しく理解する上で、とても参考になります。

本当の生声を聞きたい人は、アマゾン時代、土井が出版社さんに無理を言って作ってもらった字幕版ビデオ『ビルゲイツとバフェット』を見るといいでしょう。

※参考:『ビルゲイツとバフェット』
http://tinyurl.com/eyj37

本書には、これまで何度か紹介されているバフェットの投資原則のほかに、彼の信条や人となりを示す発言が、たくさん紹介されています。バフェットの口癖やたとえ話を繰り返し読んでいるうちに、投資に必要な考え方や価値観までが身についてしまう、そんな本です。

また、著者自身が書いているように、本書では、バフェットに対する批判の声なども拾っており、これまでのバフェット本とは一線を画しています。

投資で成果を上げたい人はもちろん、資本主義社会において豊かな人生を送りたい人には、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆バフェットの発言に見られるパターン
・いろいろなものを測る癖がある
・「もし××年間どこかに出かけたら」と仮定するのが好き

◆グレアムの教えの3つのポイント
1.株式は単なる紙切れではなく、その企業の一部
2.市場の変動を敵視せず親しく付き合うこと
3.”安全余裕率”を考慮すること

リスクとは、自分が何をやっているかよくわからないときに生じるもの

二人(バフェット&マンガー)の共通点は、自分たちを早い時期から信頼してくれた人たちのために金を稼ぐのが好きだということだ。特に、若くて貧しかったころに信頼してくれた人たちのことを思うと、そういう気持ちが強くなる

動いたことによる失敗よりも、動かなかったことによる失敗のほうがやっかいだ

馬鹿でも経営できる企業を探しなさい。いずれ、そういう人間が経営者になるのだから

最高のCEOと呼ばれる人は、会社の経営が大好きで、財界人円卓会議やオーガスタ・ナショナルでゴルフをすることなど好まないもの

人生のカギは、誰のバットボーイになるかを見極めることにある

私はビジネスマンである分だけ、優れた投資家であると思います。また投資家である分だけ、優れたビジネスマンでもあると思います

企業経営でも投資でも、私は同じようなことを感じます。並外れたことをしなくても並外れた業績を達成することはできる、ということです

自分はいずれ金持ちになると信じていました。それについては、一瞬たりとも疑ったことはありません
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『バフェットの投資原則』
http://tinyurl.com/d5d76
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■目次■
はじめに
第1章 投資の原則
第2章 仕事の原則
第3章 経営の原則
第4章 人生の原則
第5章 交友の原則
第6章 家庭の原則
謝辞
訳者あとがき
出典一覧
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