本日の一冊は、『失われた「売り上げ」を探せ!』や『「儲け」を生みだす「悦び」の方程式』などの著書で知られるコンサルタント、小阪裕司さんによる一冊です。
参考:『失われた「売り上げ」を探せ!』
http://tinyurl.com/4guhu
参考:『「儲け」を生みだす「悦び」の方程式』
http://tinyurl.com/5kd4n
ギラギラした表紙やタイトルとは裏腹に、逆境にもめげず、地道に成果を上げている中小企業の事例が紹介されています。
これまであまり紹介されたことのない、中小の優良企業の事例が中心で、なかなか興味深いマーケティング手法や顧客維持の施策、社員のモチベーションアップの手法などが紹介されています。
どんな事例があるのかは、目次のところで見てもらうことにして、赤ペンチェックでは、重要な教訓・ヒントをピックアップします。
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■ 本日の赤ペンチェック ※本文より抜粋
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どんなに自信のある商品でも、お客さんは値段に納得しないと買ってくれません。(中略)お客さんは商品の価値をご存じありません。背景や意味もご存じありません。売る側が語らないと、それはなかなか伝わらないんです。
コミュニティが形成されると、売れる世界は自然と見えてくるものです。商人にとっては売ることが第一ですが、コミュニティの最大のメリットは、作り手や売り手の思いが伝えられること
「軽い」「重い」「フルーティ」といったありがちな表現は使わず、このお酒を飲んだらどんな幸せが感じられるかを語る
(社員に)金銭で報いる方法も検討したのですが、その方法では部署によってハードルの高さが変わります(中略)全員を一括りにして評価するには、金銭より名誉
ニューズレターで紹介するとコンビ二でも九谷焼作家のカップが売れる
価格で競争するのもひとつのやり方でしょうが、キャラクターで競争するという方法もあるのです。
商品をただ並べるだけで売れるわけがありません。そんな時代はとっくに終わっています。ましてや、値段が高ければなおさらです。お客さんは商品の価値を知りたいんです。
本当の商売とは、商品の価値をお客さんに教えて、今まで知らなかった世界を体験させてあげること
仲間をねぎらう気持ちを大事にすると、小手先のマネジメント手法より何倍もモチベーションが上がります。
「儲かる仕組み」を作ると、目先の利益を追わなくても儲かるようになります。
ちょっとしたプレゼントを添えることも現場の判断で行います。このようなプロセスを何回か繰り返していくと心理的な距離が縮まり、塾や先生のファンになってくれる人が増えます。
クリニックの方針を語れば語るほど、やる気のある優秀な人材が来てくれる
私の仕事は注文をとることではなく、安城建築の家がいかにすばらしいかを伝えること
POP一枚で次のオーダーが頂けるのですから、わずかな手間を惜しむわけにはいきません。
どうしてわざわざこんな商品を作るかというと、私自身が使いたいから
やはり商品に惚れ込んだ人に売ってもらうのが一番
手書きの礼状で通販実績が34%伸びた
わが社がフォーカスすべきは得意先の「人」だった
新ビジネスの条件はたったひとつ。「手持ちの設備・人材だけで始められること」
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ページ数の都合もあり、若干掘り下げが足りない感があるのですが、事例そのものは大変興味深いものばかりです。
というわけで、本日の一冊は、
『「儲けの手帳」公開します!』
http://tinyurl.com/6apm2
です。いま流行の図解シリーズで、写真や図が添えられているので、より理解を深めることができます。
■目次■
プロローグ
「高くても売れる」――こだわって、悦ばれて、儲かる、職人商売!
会員権バブルがはじけたのに高収益を上げるゴルフ場!
頭打ちだったコンビニが地域ダントツの店に変身した!
市場が成熟しているのに「酒屋は成長業種」ってホント?
少子化時代に教室数を10倍に増やした学習塾!
やる気のある優秀な人材!しかもモチベーションがどんどん高まる
「相見積もりゼロ」を実現、お客・職人とファミリーを創る工務店?
冠婚葬祭の激戦地で婚礼受注2万件
女性は買い物が大好き! だからイマンは、「お知らせ」するのです
都会でなくてもワクワク系で商売はこんなに元気だ!
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エピローグ
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