2024年11月12日

『YouTube作家がこっそり教えるウケる企画のつくり方』 こす・くま・著 vol.6600

【総再生回数60億!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478120897

本日ご紹介する一冊は、YouTubeの総再生回数なんと60億! HIKAKIN、東海オンエア、はじめしゃちょーなどを陰で支えるYouTube企画会社、こす・くまによる企画の作り方。

読み始めは、自己紹介も含めたゆるーい展開ですが、70ページ<「見えない条件」の言語化>のあたりから、急に面白くなってきます。

ここでは、「プロ野球選手のYouTubeチャンネル」を企画することになったという前提で、著者らが、どう企画を考えるか、その視点を4つ紹介。

・人並み外れた「技術/身体能力」を強調
・「性格/キャラクター」を強調
・「野球愛」を強調
・トレンドや流行に乗ってみる、プロ野球とは関係のない要素とかけあわせるなど、「新規層向け」に展開

これらの施策が、きちんとファン層拡大、クライアントのブランド強化の方向に向けられている点が素晴らしいと思います。

さらに、76ページからは、著者オリジナルの「企画発想技12」を紹介するのですが、これが超絶面白くて価値があります。

本書の価格は税別1600円ですが、この12項目だけでその100倍、16万円以上の価値はゆうにあるので、YouTubeの企画をやっている方は、ぜひ読んでおくといいと思います。

1.再起 リバイバルマッシュアップ
2.対比 コントラスト
3.混沌 ザ・カオス
4.消失 バニッシュ
5.連鎖発想 スパイラルチェイン
6.複製 クローン
7.模倣変容 イミテーションチェンジ
8.流行同調 ブームアジャスト
9.慣用句派生 イディオムイノベイト
10.欲求供給 ディザイア・サプライ
11.接続 クロスリンク
12.形式抽出 ゲット・ザ・フォーマット

後半には、YouTube以外でも使える企画の視点、さらには炎上した場合の対処法、視聴者に喜んでもらえる企業案件のヒントについても書かれています。

YouTubeで再生回数を伸ばしたい方、ブランドを壊さずに企業案件を受注したい方、反対にYouTuberに案件を依頼したい方は、ぜひ読んでおくといいでしょう。

YouTubeに限らず、アイデア発想、企画のヒントが欲しい方は、読むことを強くおすすめします。

最近の本では、『進化思考』以来のヒットですね。これは。

※参考:『進化思考』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4909934030

さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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「なんかいい」の2つのエッセンス
(1)現状から逸脱していない
(2)ターニングポイントとなり得る

企画の始まりは「見えない条件」の言語化

「プロ野球選手のYouTubeチャンネル」を企画することになった場合の視点
・人並み外れた「技術/身体能力」を強調
・「性格/キャラクター」を強調
・「野球愛」を強調
・トレンドや流行に乗ってみる、プロ野球とは関係のない要素とかけあわせるなど、「新規層向け」に展開

「企画発想技12」
1.再起 リバイバルマッシュアップ
2.対比 コントラスト
3.混沌 ザ・カオス
4.消失 バニッシュ
5.連鎖発想 スパイラルチェイン
6.複製 クローン
7.模倣変容 イミテーションチェンジ
8.流行同調 ブームアジャスト
9.慣用句派生 イディオムイノベイト
10.欲求供給 ディザイア・サプライ
11.接続 クロスリンク
12.形式抽出 ゲット・ザ・フォーマット

企画例
【合宿】野球が本気でうまくなりたい高校生と2泊3日の地獄合宿!
【白熱】野球仲間集めてガチ学力テストしたらまさかの結果に……!
【ドッキリ】2塁に落とし穴つくってみた
【試合の日】朝起きてから寝るまでに完全密着してみた
【DIY】巨木を切り倒して世界に1本だけのバットを自作してみた!
【リアル野球盤】プロ野球のレジェンドOB大集合!!いざ試合開幕!
もしもプロ野球選手が草野球の試合に参加したら?バレる?バレない?
【ASMR】野球道具を磨く音
【検証】プロ野球選手だったらどんな素材の「棒」でもホームランを打てるの?
【爆食】練習終わりのチームメイトと焼き肉食べ放題に行ったら何キロ食べる?
【パワプロのプロVS野球のプロ】奇数回はゲーム!偶数回は野球!どっちが勝つ?
プロ野球選手の試合当日のモーニングルーティン

仮に炎上したとしても、「倫理的・法律的に問題がないのであれば、気にしない」など、明確な基準を持っておくと、対応に一貫性が出る

謝罪するなら「早期に」「明快に」

企業案件でうまくいかない3つのポイント
(1)「誰に何を訴求したいのか」が定まっていない
(2)「その商品で、どんなオリジナリティある企画・チャンネルがつくれるか」を企業側が細かく決めすぎる
(3)「企画を誰にやってもらうか」を先に決めてしまっている

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表紙だけを見ると、まったく中身の凄さが伝わってきませんが、YouTube企画に携わっている方は、絶対に読んだ方がいいと思います。

超絶おすすめの一冊です。

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『YouTube作家がこっそり教えるウケる企画のつくり方』
こす・くま・著

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478120897

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0D83LWZXJ

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◆目次◆

長めのPROLOGUE その1 すぐれた企画は「遊び」を極める?
長めのPROLOGUE その2 感情マーケティングで「心」をつかむ
長めのPROLOGUE その3 ファンに愛され、支持され、応援される
PART1 ウケる「企画」とは何か?
PART2 徹底的に「構造」をパクる?
PART3 感情を揺さぶる「構成」のつくり方
PART4 ファンとつながる「ストーリー」のつくり方
PART5 身近に感じて「つながり」を深める方法
PART6 企画を「フィードバック」して言語化する
PART7 ウケる企画の「方程式」の見つけ方
PART8 「炎上」の回避と対処法
PART9 ウケる企画の「プロモーション」
PART10 一歩先の未来予想図

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