http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4910487034
本日ご紹介する一冊は、実業家の堀江貴文さんと、経済ジャーナリスト後藤達也さんによる共著の投資本。
NewsPicksの番組収録中に意気投合した2人が、勢いで出すことになったのが事の発端のようです。
堀江氏が、自身の銘柄選択の視点やビジネスの目利きのポイントを提示し、後藤氏が株式投資の基礎知識を述べるという役割分担。
現在の日本株を語る上で外せない為替の動きやデジタル赤字、EVシフト、AIの影響、人手不足、インバウンドなど、さまざまなトピックに言及しており2人の今後の見立てが語られます。
今後のトレンドに沿った有望ビジネス、企業についてもコメントがあるので、参考にするといいでしょう。
既に株式投資を始めている人にとっては、既知の内容が多いですし、堀江氏が買った銘柄も既に割高感がありますが、以下のようなポイントは、普遍的で役立つと思います。
・5年後にも期待できそうか
・「高い」も「安い」も永遠には続かない
・遠くのものは避けよ
・いま売っても、もう1回買いたいか
・ポテンシャルを信じる
基礎知識は大事ですが、基礎知識だけでは、混乱の中、意思決定はできません。
何を指標とし、何を疑い、何を信じればいいか、指針となるヒントが欲しい方は、読んでおくといいでしょう。
「指標」に関して、さらに突っ込んだ知識・解説が欲しい方は、経営コンサルタント・小宮一慶さんの『コンサルタントが毎日見ている経済データ30』を読むといいと思います。
『コンサルタントが毎日見ている経済データ30』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296120247
これから投資を始めたい、アカウントは開設したけれど、何から始めたらいいのかわからない、という人におすすめの一冊です。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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投資のポートフォリオは「5社程度でいい」(堀江氏)
特別なこだわりがないかぎり、信託報酬が0.2%以下のものから、長期的な目線も踏まえて選ぶのがよい(後藤氏)
株を買うときには「最低でも5年間は持つ」「5年後にも期待できそう」という思いが持てるところから株を選ぶべき(後藤氏)
投資の目安は余裕資金の20~30%(後藤氏)
そもそも円安が無限に続くはずがない(堀江氏)
そもそも日本の主要上場企業は輸出企業が多く、「円安→株高」になりやすい傾向(後藤氏)
「円安(円高)が続きそうだ」という理由づけがもっともらしくても、それに乗じた投機の動きが強まれば、あとで急激な反動が起こることもあります(後藤氏)
投資詐欺はこれから増える可能性(後藤氏)
一度お金を預けてしまうと、戻ってこないリスクがとても高まります。耳当たりのよいフレーズであっても、信頼できそうな相手であっても、お金を他人に預けることにはしつこいくらい慎重になってください(後藤氏)
投資の格言に「遠くのものは避けよ」という言葉がある。僕だって自分の知っている業界の株以外に手を出すことは決してない(堀江氏)
長期的に考えれば、電力料金は減少傾向をたどることが予想される(堀江氏)
EVシフトと原発政策は切り離せないアジェンダ(堀江氏)
AI創薬の分野はいま最もホットな領域(堀江氏)
半導体の盛り上がりはAIの進化と同時並行です。そのため、AIブームの行き先が読めないことが半導体産業にとって最大のリスク(後藤氏)
タイミーの他にもスキマ時間で稼げるサービスを展開している企業がある。主婦が電車に乗っている間に電車代を稼げるような、超スキマバイトを提供する「シュフティ」だ(堀江氏)
日本の観光客数は1億人を超える(堀江氏)
日本の株価は「日本国内の景気」よりも「グローバル景気」に影響を受けやすい(後藤氏)
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堀江氏のビジネストレンドを見る視点、伸びる企業かどうかを見極める視点が勉強になりました。
日本株が何の影響を受けて上げ下げするのか、後藤氏が基本的なところを解説しているので、これから投資をする人は、基本として押さえておくといいでしょう。
ぜひ、読んでみてください。
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『堀江・後藤流 投資の思考法』堀江貴文、後藤達也・著
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4910487034
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◆目次◆
株式投資はおもしろい(堀江)
第一章 どうしていま、株式投資なのか?
第二章 注目銘柄の探しかた
第三章 銘柄をしぼりこむ9つの視点
第四章 株価に影響を与える情報とは?
第五章 人生に活きる「投資を成功させる」5つのポイント
おわりに
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