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本日ご紹介する一冊は、写真集『0円ハウス』(リトルモア)を皮切りに、さまざまな作品・著作を発表してきた、作家、画家、音楽家、建築家の坂口恭平さんによる、夢を叶える方法。
テーマとなっている「事務」を本書の言葉で説明すると、以下のようになります。
<《事務》とは抽象的なイメージを数字や文字に置き換えて、《具体的な値や計画》として見える形にする技術>
ビジネスパーソンであれ、クリエイターであれ、夢を語る人は数多くいますが、それをどう現実にするかという話になると、しどろもどろになる人が多い。
それはなぜかというと、本書で言うところの「事務」を理解していないからです。
「事務」を理解すれば、どんな夢であれ、それを作業に落とし込み、現実にすることができる。
本書の中には、著者の頭の中で「事務」を遂行するためのアドバイスをしてくれる人物「ジム」が登場します。
ジムは、夢を現実にする考え方やプロセスを説明しながら、時折とても大切な人生訓を授けてくれます。
<否定すべきは《己》ではなく、己が選んだ《方法》のみである>
<自分は褒めるな、自分の《事務》を徹底して褒めろ。逆もまた然り。自分を批判するな、自分の《事務》を徹底的に批判しろ>
<ダメな時も良い時も、自分の《事務》を《評価》する>
他人の評価を気にして動き出せないけれど、本当は自分の理想の人生を歩みたい、そう考える人にとって、本書はうってつけの自己啓発書です。
今はまだもやもやしているけれど、このままでは終わりたくない、そう考えるなら、本書は「買い」の一冊です。
ぜひジムくんの哲学的な名言も併せてお楽しみください。
とても楽しい一冊です。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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まず僕にとって一番重要な《事務》は二つあります。一つが《スケジュール管理》、もう一つが《お金の管理》です
《事務》こそが創造的な仕事を支える原点
むしろ最低だけ考えておくんだよ
だからと言って悪くなると決まったわけでもない
最低を考えておくと楽だからね
とにかく無駄な努力をするなと言うんです。好きなことだったらほっといてもどんどん上手くなるから、それだけやれと
無償で働くってことは何も酷いことばかりじゃなくてアドバンテージにもなります。自分の思ったように知りたい現場に遠慮なく入っていけますからね
《将来の現実》に楽しくないことは1秒も入れないでくださいね
《将来の夢》だとふわふわするけど、
《将来の現実》はこのようになりますってことだったら、ノートに描いて簡単に示せるね
《事務》とは抽象的なイメージを数字や文字に置き換えて、《具体的な値や計画》として見える形にする技術
否定すべきは《己》ではなく、己が選んだ《方法》のみである
《事務》を駆使して無駄な心配を除去する。これが上手くいくための唯一の《方法》です
自分は褒めるな、自分の《事務》を徹底して褒めろ。逆もまた然り。自分を批判するな、自分の《事務》を徹底的に批判しろ
ダメな時も良い時も、自分の《事務》を《評価》するんです
仕事が上手くいかない場合の多くは、最初の要求と確認をやっていないからなんです
会社に雇われて《量》が管理されると自分で考える必要がなくなりますが、その結果、中抜きされちゃいます
もし人が、みずからの夢の方向に自信を持って進み、頭に思い描いたとおりの人生を生きようとつとめるならば、普段は予想もしなかった成功を収めることができる(ソローの言葉)
自分で調べて作り上げた《事務》は、作品とその人の人生に反映されて、目に見えないところまで人々に全部伝わっていきます
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作家、画家、音楽家、建築家など多彩な活動を行う著者の原点となった《事務》との向き合い方が書かれており、夢を実現したいあらゆるクリエイターにおすすめの一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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『生きのびるための事務』坂口恭平・原作 道草晴子・漫画 マガジンハウス
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◆目次◆
はじめに ジムとの出会い
第1講 事務は『量』を整える
第2講 現実をノートに描く
第3講 未来の現実をノートに描く
第4講 事務の世界には失敗がありません
第5講 毎日楽しく続けられる事務的『やり方』を見つける
第6講 事務は『やり方』を考えて実践するためにある
第7講 事務とは好きとは何か?を考える装置でもある
第8講 事務を継続するための技術
第9講 事務とは自分の行動を言葉や数字に置き換えること
第10講 やりたいことを即決で実行するために事務がある
第11講 どうせ最後は上手くいく
あとがき
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