『ジェイソン流お金の稼ぎ方』厚切りジェイソン・著 vol.6385

【稼げる人になるための考え方】
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本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『ジェイソン流お金の増やし方』の続編。

前著を出して、「そもそも収入が少ないから積極的に投資ができない」という声が多かったらしく、この「稼ぎ方」の企画につながったようです。

ミシガン州出身なのに、なぜか日本の芸能界で活躍、IT企業の役員も務めているという著者が、現在に至るまでの自身のキャリア選択と工夫を例に、稼ぐための考え方を提示しています。

どうすればやりがい搾取から逃れられるか、どうすれば転職でしくじらないか、どうすればキャリアの希少性を高め、交渉力を高めていけるか。

稼ぎを増やす上で、とても大切な視点が書かれています。

転職の際に考慮すべき点に関しては、『転職の思考法』あたりを併読するとより理解が深まりますが、著者の戦略思考が学べるという点で、興味深い内容です。

内容のメインは、後半にまとめられた「お金を稼ぐ力をつける８つの方法」で、こんな感じのラインナップになっています。

（１）論理的思考力をつける
（２）実践力を養う
（３）世の中で必要とされていることを見つける
（４）自分にしかできないことを把握する
（５）自分の価値を売り込むために交渉する
（６）無駄をなくす
（７）失敗しても切り替える
（８）成長のスピードを重視する

自分の価値を売り込むための交渉や、失敗しても切り替えるなどは、なかなか日本人には難しいと思いますが、外資系転職や起業の際には、とても大切な考え方だと思います。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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“稼ぎ方”は投資のようにお金を増やすテクニックではなく　自分自身の価値を上げることで　世の中から求められるようになり、それがお金という形で自分に入ってくるというものです

僕は仕事を選ぶ上で「稼げる仕事を判断する三角形」があると考えている。そのうちの２つはさっきも記した「できること」と「世の中に必要とされていること」、そしてもう一つが「好きなこと」だ

稼ぐ力がついて収入が増えたとしても、節約は続けることだ

「できること」が人と同じレベルでは稼ぐことにつながらない

もし自分のスキルを会社に与えるばかりでお金とのバランスが取れなくなってきたら、給与アップの交渉をするか、転職を考えればいい

転職の際に気をつけたいのは、自分が持っているスキルは新しい職場でフルには使えない可能性があるということ

母数の多い中で勝負をすると、時間も労力もかかると僕は判断したんだ。そこで僕は「あえて人がやっていない、周りとは違う能力を足さないといけない」と考えた。そんなとき、日本語を学んでいる人が周囲には少なかったので、「IT」×「日本語」で僕は勝負をしようと考えた

自信があれば「できる」と言ってしまえばいい

「ビジネスを成功させる」＝「稼ぐ」ためには、役に立たないものは捨てるのが一番の近道だ。でも、ここで「いるもの」「いらないもの」を判断する能力が必要なわけで、それが考える力であり、さらにいえば「論理的に考えることができる力」

疑問を疑問のまま放置しない

実社会に即した実践力をつけるには、相手の反応を見るのも大切

こういう仕事じゃないと嫌だとか、企業の大きさとかにこだわりがあると、いい話があっても自分でストップをかけてしまう可能性がある。こだわりがないからこそ、交渉の際に強く出られるんだ

最初の５年は稼ぐことより成長のスピードを重視するべき

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キャリアに対して受け身な日本人とはまったく違う、積極的なキャリア構築の姿勢がうかがえます。

基本的な内容が多く、BBM読者には物足りないかもしれませんが、気合いが入る内容なのは確かです。

ぜひ、読んでみてください。

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『ジェイソン流お金の稼ぎ方』厚切りジェイソン・著　ぴあ

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◆目次◆

はじめに
CHAPTER1　「稼げる人」と「稼げない人」その差はなんだか知っている？
CHAPTER2　僕が稼げるようになるまでの道のり
CHAPTER3　ジェイソン流　お金を稼ぐ力をつける８の方法
CHAPTER4　「稼ぐこと」と「幸せ」はイコールではない
おわりに

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