2022年11月30日

『話が進む仕切り方』沢渡あまね・著 vol.6130

【会議の達人になるテクニック】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4297131609

本日ご紹介する一冊は、『職場の問題地図』が話題となった、ワークスタイル&組織開発専門家の沢渡あまねさんによる、注目の新刊。

※参考:『職場の問題地図』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774183687

サブタイトルに「会議/プロジェクト/イベントを成功させるファシリテーションの道具箱」と書いてあることからもわかるように、ファシリテーションのテクニック集です。

限られた時間で有用な会議をするために、ファシリテーターが知っておくべきTipsをまとめているので、自分が会議の担当になった時などに、紐解いてみるといいでしょう。

本文では、ファシリテーションの基本に始まり、BGMやオープニングスライド、時計等のツール活用法や仕切りの仕方、まとめ方、「詰んだ」と思った時の打開策など、会議で使うと有効な90の秘伝がまとめられています。

秘伝1につき見開き2ページのシンプルな構成なので、大変読みやすく、スキマ時間の読書にはもってこいの一冊だと思います。

部下との1on1や後輩の相談、コーチングなどでも使えるコミュニケーション方法が書かれているので、「うちの会社はそんなに会議多くないよ」という人でも、読んでおくといろいろ勉強になると思います。

「多様性」や「組織力」は、それを使いこなすリーダーのコミュニケーションスキルがあって初めて生きるもの。

組織のダイナミズムを維持したまま、皆が調和できる、そんな理想的な組織を実現するために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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◆会議の5つの養素
1.目的 2.インプット 3.成果物
4.関係者 5.効率

その人は何が得意か? いわば何のプロフェッショナルか? この言語化は、メンバーのチームやプロジェクトにおける期待役割を明確にしたり、メンバー相互の自発的な助け合い(ヘルプシーキング)や化学反応を誘発します

期待に成長イメージを添える

受け身、やらされ感を問いかけで変える
「あなたはこのプロジェクトで何を学びたいですか?」
「この場を通じて、どう成長したいですか?」

昼休み前は5分早く終わる

毎事ゼロ分に時報を流す

オープニングスライドを利用して、事前に知っておいてほしいこと、お願いしたいことをあらかじめ参加者に伝えます

目的地と各ステップと現在位置を示す

キーワード/キーフレーズでまとめる

キーワード/キーフレーズを考えるコツ
1.世の中で流行っているフレーズやワードをパクる
2.その組織や地域の口ぐせや習慣をからめる
3.英語や数字の略称を作る
4.韻を踏む
5.変化球・反対語

文学的な表現は言い換える

意外な能力や「向き・不向き」を発見するチャンスを作る

たとえば、2人1組であるテーマに対して考えた後、互いに意見を言う場合、3分ー3分ー3分などすべて同じ時間設定にすると、テンポよく進行しやすい

「方向性」と「論点」を分類し、合意事項と未合意事項を明確にする

その場にない観点を投げ込んで話を広げる

「上の句」と「下の句」に因数分解する

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人間はそれぞれ価値観やタイプが違う上に、動物である以上、疲労しますし、集中力や感情にもムラがあるもの。

そんな集団をまとめていくために、本書で書かれたファシリテーションスキルは、きっと役に立つと思います。

ぜひ読んでみてください。

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『話が進む仕切り方』沢渡あまね・著 技術評論社

<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆

はじめに
序章 ファシリテーションの基本
1章 信頼関係を構築する
2章 時間を効果的に使う
3章 景色を合わせる
4章 気持ち、意見、能力を引き出す
5章 進行に気を配る
6章 視点を変える
7章 理解・共感・納得を生み出す
8章 「詰んだ」と思ったら
おわりに

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