2022年11月29日

『継続するコツ』坂口恭平・著 vol.6129

【継続と幸福の本質がわかる。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396617992

メルマガと会社経営を18年、ダイエットを6年、最近は自転車を2年と、いろんな活動を継続しているのですが、基本は3日坊主。

上手く行った活動とそうでない活動はどう違うんだろうと、たまに考えることがあるのですが、その本質的な理由を明らかにしてくれたのが、本日ご紹介する一冊です。

本書『継続するコツ』は、作家、画家、音楽家、建築家など多彩な活動を行う著者、坂口恭平さんが、継続するコツを指南した一冊。

そのコツとは、何と、他人の評価を気にしないことだそうです。

お金になるかならないか、才能があるかないか、他人から評価されるかどうかを気にした瞬間に、人間はやる気をなくしてしまう。

見出しの言葉を引用すると、<比較が始まり、否定が始まり、手が止まる>のです。

そうではなく、物事は行為が楽しいからやるのが正解で、幸せとは、自分が興味のあることを今も継続できていること、というのが著者の持論です。

ビジネス書の棚には、いろんな継続ノウハウ本がありますが、この本質を説いた本はなかったのではないかと思います。

もちろん、実際に取り組む際には、ベイビーステップだとか手順の簡素化だとか、いろんなノウハウが必要になる。

でも、一番大事なのは、「継続することが幸福」という、本書が説く人生の本質なのだと思います。

才能は、継続することでしか発揮できないから、やれ才能がないとか、他人から否定されたとか、そんなことを気にしていては、スタートが切れない。

これまで他者評価だとか、自己肯定感だとか、そんなことばかり気にしていて動けなかった人に、ぜひ読んで欲しい一冊です。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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僕の目的は世界中で読まれるような傑作を1冊書いて成功することではありません。下手だと言われようがなんだろうが、とにかく本を書くことが好きだから、死ぬまで本を書き続けることができたら、もうそれだけで幸せなのです

大事なことは、次の本を書くことができるかどうか、だけです。出版されなくてもいいんです

幸せとは、自分が興味のあることを今も継続できていることである

多くの人が売れないことを理由にして、お金にならないことを理由にして、継続を諦めていきます。そうすると、人生が止まってしまいます

才能は継続することでしか示すことができませんので、そこでやめてしまったら終わりなわけです

僕がやっているコツ
「二度と同じことを繰り返さないこと」
「嫌になった途端に、全て止めること」

大成する、成功するなんてことを、そもそもはなから求めてません。むしろどうでもいいと思ってます。人からの評価は浮き沈みが必ずありますし、高い値段で売れたとしても、暴落したりします。評価も値段も相対的なことですから、一喜一憂するのは疲れます

計画は「窮屈」で「退屈」

無能の馬鹿にしか、永遠に修行をするという難行はできない

この生きている時間を、ただひたすら自分がやりたいことだけで埋めていきましょう

自分が得意な方法が何なのかを知れば、どんどん継続できます

社会状況とか、依頼された環境とかで自分を変えるのではなく、自分が得意な状態を伝えることで仕事自体の環境を変える

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本書を読めば、どんなノウハウ本を読んでもやる気にならなかった人が、行動のきっかけを掴めるようになると思います。

誰もが好きなことを継続できる社会って、きっと素晴らしい社会ですよね。

ぜひ読んでみてください。

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『継続するコツ』坂口恭平・著 祥伝社

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◆目次◆

はじめに
僕について
第1章 人からの評価はいらない
第2章 作りたいのに、作れない
第3章 とにかく定量を死ぬまで継続。これこそが人生……?
第4章 生きている時間を、ただひたすら自分がやりたいことだけで埋めていく
第5章 続けていると、予測ができる
第6章 どうやって生活を作り上げるか
終 章 いつまでビビっとるんじゃい!
終わりに 幸福とは何か

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